なべざらし

はあ、俺にも孔雀みたいな羽があればメスアザラシにもてるのにな

さぼすけ

羽じゃなくて声で異性を惹きつけてるって話もあるぞ

なべざらし

あーあーあー(裏声)

さぼすけ

いくらなんでも影響されすぎだろ

 

突然ですが、あなたはクジャクという生き物を知っていますか?

 

といっても、日本では派手な鳥としてかなりメジャーで、日本各地の動物園でその姿をみることが出来ます。

 

クジャクはキジ科に属する鳥で、実は鶏の仲間です。

 

クジャクはインドクジャクなどの種類になると2m以上にもなる大き目の鳥で、寿命は15年以上と意外とご長寿。そのため結構長くその姿を楽しむことが出来るというのも特徴。

 

そして、クジャクは「ある習性」を持っているため、放し飼いをしやすいんだとか。

 

今回はそんなクジャクの謎に迫ってみましょう。

 

 

 

クジャクは逃げない

 

孔雀

 

クジャクは歴史的に見ても「放し飼い」されていることの方が多い鳥でした。

 

古代のエジプトやギリシャ、ローマなどでもペットとして飼われていました。インドでも古来よりクジャクの放し飼いが盛んだったと言います。

 

では、なぜクジャクは放し飼いしても他の鳥のように逃げ回ったりしないのでしょうか。

 

答えはクジャクの習性にあった

 

クジャクは基本的に同じ場所で生活しています。

 

普段生活する場所も同じだし、寝る場所もほとんど同じです。きっと新しいものが怖いのかな~とか思ったり。

 

更にクジャクはあまり飛べないので、放し飼いしている場所から脱走することも少ないのです。なんてペットらしい鳥なんだ…。

 

なべざらし

俺も基本的には同じところからあまり動かない生き物なんで、ほぼクジャクと言っても過言ではないな。

さぼすけ

お前はたまには別のところに移動してみたらどうだ。家でゴロゴロしてるだけじゃねーか。

 

クジャクがありがたい鳥と呼ばれる理由

 

クジャクは古くから「益鳥」と呼ばれて、人々にありがたがられる存在でした。

 

何故クジャクはありがたい存在なのか?と言うと、それはクジャクが神経毒に対して耐性を持っているということに由来します。

 

クジャクは神経毒に強いため、サソリや毒蛇などの毒を持った生き物を好んで食べるという習性を持っています。

 

サソリ

 

そのように人々にとって危険な存在を駆除してくれるので、ありがたい鳥と呼ばれるようになったんですね。

 

なべざらし

俺も冷蔵庫の中にある賞味期限が近い食べものを率先して食べて有意義に消費してあげるというボランティアをよくするので、控えめに言って益獣と言っても過言ではないのではないかと思います。

さぼすけ

俺が楽しみに取っていたデザートを食ったのは貴様だな害獣?

 

様々な神話にも登場するクジャク

 

そんなありがたい存在であるクジャクは、世界各国の神話などでもよく取り上げられる人気者でもあります。

 

例えば、日本の仏教では、前述の毒に耐性を持っているという特性から、邪気を祓う孔雀明王の名で信仰の対象となっています。

 

また、ギリシア神話では最高位の女神であるヘーラーの飼っている鳥がクジャクとされており、羽についているたくさんの目のような模様は百の目を持つ巨人アルゴスから取った目玉だ!…と言われているんだとか。

 

その他にもクルド人が信仰するヤズィード派の主神であるマラク・ターウースはクジャクの姿をした天使とされていますし、ヒンドゥー教ではスカンダという神様の乗り物がクジャクだったりします。

 

世界中の神話で引っ張りだこなクジャク。毒に対して耐性がある=邪悪なものに強いということだけではなく、その特徴的な見た目もやはり影響しているのではないでしょうか?

 

なべざらし

俺も何か特徴的な見た目になれば神話とかで活躍させてもらえるかな?

さぼすけ

鍋被ってるアザラシという時点で十分特徴的な見た目してるんだが、お前には毒に耐性があるとか神聖な感じが皆無だからな…。

 

 

クジャクの羽の模様ってなんのためにあるの?

クジャクと言えばやはり特徴的なのがあのデカくて派手な羽ですよね。

 

クジャクの羽がきれいな理由としては、色んな説があります。

 

少し前までは「メスの気を惹くため」なんて言われてましたが、実は実際にクジャクがメスに求愛するときに使うのは羽ではなく声だそうです。

 

※ちなみにきれいな羽をもつのはオスのみです。

 

うーん…つまり羽の模様ってなんのためにあるんだろう?

 

ある説によると、羽を広げることによって外敵に「こっちは沢山の目があるぞ!つまり大勢いるんだぞ!」とアピールしているのでは?とも言われています。

 

なべざらし

さっきのギリシア神話の設定に近い感じの説ですな。

 

たしかに、あそこまで極端に羽を進化させたということは、それだけの役割があるってことなんですかね。

 

まだまだクジャクの真実については、世界中で研究が進められているようです。

 

俺としては「威嚇説」がピンと来たので、そうであってほしいな~とか思っちゃいますね。

 

人間に例えると怖い

複数の目が急に現れるとか、人間の世界でいうと軽くホラーですよね(笑)

 

急に1人だと思って近づいたとたんに、顔が数十個現れるってことでしょうから。

 

いや~怖い(笑)

 

妖怪にヒャクメなんていましたが、もしかしたらクジャクがモデルになってるのかな~。

 

イッカクの記事にも書きましたが、神話の生き物ってリアルに存在する動物を見間違えたパターンもあるんですよね。

 

クジャクに関しても、

 

「日本では598年に新羅からクジャクを送られた」

 

という記事が日本書紀に書いてあるそうなので、もしかしたら妖怪のモデルになってたりして。

 

ま、妄想はこれくらいにしておきますか。

 

なべざらし

ふと閃いたんだが、俺の背中とかに俺の顔がプリントされたパネルをたくさん背負っておいて、ヤバい時にボタンを押すとそのパネルが一気に展開する…という装置を作っておけばシャチに襲われた時もビビらせて撃退することが出来るのではないだろうか?

さぼすけ

獲物が増えてラッキーと思われる可能性も否定出来ないな。

 

実は普通に飼えるクジャク

 

クジャクと言うと、動物園などで飼われているというイメージがありますが、実は個人で飼うことも普通に可能な鳥なんです。これもけっこう意外ですね!

 

普通のペットショップでは中々お目にかかれることはありませんが、キジなどの鳥を扱っているペットショップなどでは見ることができ、1羽大体5000~2万円くらいで購入することが可能です。

 

飼育するのはクジャクが雨風を凌げるくらいの小屋と動き回れるスペース、そして眠るための止まり木などを用意する必要がありますが、餌は鶏などに与える餌と同じものでもOK!前述の通り鶏の仲間ですからね。

 

ただ注意点としては、クジャクはけっこう攻撃的な性格なのでオス同士喧嘩することが多いそうなので、オスの多頭飼いはなるべく避けた方がいいかも知れません。

 

1羽だけで飼うか、あるいはオスとメス、またはオス1羽にメス2羽などの組み合わせにすると良いでしょう。元々クジャクはオス1羽に対して複数羽のメスという形で生活することも多いようですからね。

 

結論:クジャクはありがたい鳥なのは間違いない

 

今回の話をまとめると、

 

・クジャクが放し飼いされてるのは同じ場所に住む習性があるため

・サソリなどの生き物を捕食しているので益鳥と呼ばれている

・羽は異性の気を惹くためにある

 

こんな感じになりました。

 

 

今回も動物の雑学が知れて面白かったな~(俺が)

 

やっぱり古くから日本にも馴染みのある鳥ということで、少し懐かしい気分になりますね。

 

リアルで威嚇されたら速攻で逃げるとは思いますが(笑)

 

では、また次回!