なべざらし

普段は野球ゲームをたしなむ俺ですが、今回はちょっと趣向を変えてサッカーゲームを買ってきました。早速プレーしてみたいと思います。相手からボールを奪い、センタリングで一気に相手ゴールに近づき…。

なべざらし

そしてシュートをぶち込む!!! ピピー オフサイド

 

なべざらし

…。よく分からん判定でチャンスが無駄になってしまったけど、チャンスというのは自分で作り出せばいいのだ!もう一回ボールを奪ってセンタリング!

なべざらし

そしてシューーーーート!!!!! ピピー オフサイド

 

なべざらし

…っだらああああああああ!!!!オフサイドってなんなんじゃああああああ全然点が入らないんですけどおおおおおおおお!!!?!?!??このままではせっかくお金を払って買った(中古品1000円)サッカーゲームが無駄になってしまう…。

 

なべざらし

ということで、今回はサッカーゲームを末永く遊ぶためにも、サッカーのオフサイドについて調べてみようと思います。

 

皆さんはサッカー観戦は好きですか?

 

サッカーというのはフィールドが広いというのも相まって、
中々点が入らないスポーツなのでやきもきすることも多いと思います。

 

そして、やっと現れたチャンスをものにし、
ボールを相手ゴールに叩き込んだ!…と思った所によく出てくるのが、
冒頭の小芝居でもお話したオフサイドです。

 

せっかくのゴールをオフサイドでなかったことにされてしまうと、
何だか水を差された気分になって非常にガッカリですよね。

 

というわけで、今回はこのオフサイドとはどういうものなのか?
何故出来たのか?というのについて語っていきたいと思います。

 

 

サッカーのオフサイドとはどういう意味?

では、まずはオフサイドとはどんなものなのか?
その意味についてご紹介していきたいと思います。

 

オフサイドとは簡単に説明すると、

「相手チームのキーパーを除いた選手の中で、一番後ろにいる選手よりも奥でパスをもらってはいけない」

というルールなんだそうです。

 

このオフサイドの判定基準はパスを出す選手がボールを蹴った瞬間に、
パスを受け取る選手の位置がどこにあるかで決まります。

 

パスを蹴るAさんの足がボールに触れた瞬間、
パスを受け取るBが相手チームの最後方にいるCの後ろにいたなら、
これはオフサイドとなってしまいます。

 

逆に、パスを蹴るAさんの足がボールに触れた瞬間、
パスを受け取るBが相手チームの最後方にいるCよりも手前にいたなら、
オフサイドにはならなくて済みます。

 

各チームのキーパーを除いた一番後ろの選手がいる位置は「オフサイドライン」と呼ばれ、オフサイドかどうかを判定するための基準となっています。

 

また、このオフサイドラインは当然のことながら
その時その時で位置が前後します。
(選手は常に動いているので当り前ですよね。)

 

サッカーはフィールドが広いので複数の審判がいますが、
このオフサイドラインもその審判が

常に各チームの最後尾の選手に並走する形で確認し、
常に目を光らせているんだそうです。

 

なべざらし

相手よりもゴールに近い位置でボールを取った方が絶対有利なのに、それは禁止されているのか…。

なべざらし

つまり、多くの場合ではオフェンス側はディフェンスに絡まれてしまうってことなのかな?

さぼすけ

こういうのもサッカーでは中々点が入らない理由なのかもしれないな~。

 

 

オフサイドが適用されない場合もある

相手のキーパーを除いた最後尾の選手よりも
奥でパスをもらってはいけないというオフサイドのルールですが、
実はこのオフサイドが適用されない場合もあります。

 

例えば

・スローイン
・ゴールキック
・コーナーキック

などの場合は相手のオフサイドラインの奥で
パスをもらってもオフサイドにはなりません。

 

特にコーナーキックは相手ゴールに近く、
位置取りもこうした理由で自由が利くので、
得点の大きなチャンスとなるでしょう。

 

サッカーのオフサイドが出来るまでの歴史

 

何故オフサイドというルールが出来上がったのか?
これを知るにはサッカーの歴史を少し遡ってみる必要があります。

 

サッカーというスポーツは19世紀のイングランドで生まれた
フットボールというスポーツがその起源で、
そこからワッカーとラグビーに分かれたのだと言われています。

 

当時のフットボールというのはまだ正確にルールが定められておらず、
学校毎に違ったルールが採用されているという混沌っぷりでした。

 

そこで、1863年にルールの統一を目的に
ロンドンで会議が行われました。

 

この時、ラグビー校を中心とした「手を使っても良い派」と、
イートン校を中心とする「手は使っちゃダメ派」で意見が対立します。

 

イートン校ら手を使っちゃダメ派の学校は、
イングランドのサッカーを統括する団体である
フットボール・アソシエーションを設立。

 

そして、1848年に制定されたケンブリッジ・ルールを元に
フットボール・アソシエーション流のルールを制定しました。
これがサッカーの始まりだと言われています。

 

ちなみに、この時に制定されたルール
フットボール・アソシエーション流のルールと、
ラグビー校ら手を使う派のルールは

「手を使ってボールを運ぶ事の可否」

以外は大して変わりなかったそうです。

 

このフットボール・アソシエーション流のルールが制定された時、
現在のオフサイドの起源となるルールが出来ました。

 

それは

「ボールより前にいる選手はいないものとして、プレーに関与できない」

というものです。

 

これはすなわち
「ボールより前にいる選手に対してパスしてはいけない」
ということになります。

 

なべざらし

昔は前にパスすることすら出来なかったのか…

 

このルールの関係上、当時のサッカーの戦術というのは
キーパー以外の10人全員で攻撃し、
10人全員で守備をするというものが主流だったそうです。

 

さぼすけ

すげぇ大混戦になりそうだな…。

 

そして、このルールが出来てから3年後の1866年、
ルールが改定されてボールを前にパスしても良くなりました。

 

ただし、この時のルールは

「ゴールラインとボールの間にはゴールキーパーを含め相手選手が3人いること」

というもので、それ相手選手の数がそれ以下の時に
パスを出すとオフサイドが取られたそうです。
これを「3人制オフサイド」と言います。

 

そしてさらに時は進んで1925年、再びオフサイドのルール変更され、
今度は前述のルールの3人が2人に変更。

 

つまり「キーパーとその一つ前の選手の二人がいるならOK」という
現在のオフサイドのルールが完成したんだそうです。

 

ちなみに、そもそも何でこのオフサイドのルールが出来たのかと言うと、
「ゴール前にデカイ選手を待ち伏せさせといてパスを出せば楽勝で点が取れるから」
というのが大きな理由なんだそうです。

 

なべざらし

ゲームを単調でつまらないものにしないための措置だったわけですな。

 

オフサイドを活かした戦術もある?

ちなみに、このオフサイドのルールを利用した戦術も開発されました。
俗に言う「オフサイドトラップ」というものです。

 

オフサイドトラップというのは、
キーパーの前にいるディフェンダー達が合図などに合わせて、

一気に前に出ることによってオフサイドラインを急激に押し上げ、
相手選手をオフサイドラインの奥に置いてけぼりにするというものです。

 

これを上手く相手選手がパスを前に出しそうな時にやると、
意図的にオフサイドを誘発させてボールを奪うことが出来ます。

 

ルールを利用した戦術というのもまた、
スポーツの醍醐味ですね。

 

オフサイドのまとめ:オフサイドが出来たのは仕方ない?

 

たしかにゴールに近い位置に大きな選手などを配置しておき、
そこに高めのパスを出しておけば相手は防ぎようがなく、
簡単にゴールを奪われてしまうかもしれません。

 

そう考えると、オフサイドというルールが出来たのは
仕方ないことなのかな~と思いました。

 

なべざらし

オフサイドのルールも理解したので、今度こそサッカーゲームでリベンジかまして来ようと思います。