なべざらし

この間動物番組見てたら俺がシャチから逃げるための最強の移動方法を思いついた時の話でもする?

さぼすけ

展開が唐突過ぎてついていけてないが、一応聞いてやろう。

なべざらし

こう、俺の後ろ足を海面にビタンビタンと叩きつけることによって高速で跳びはねて水上を移動する…という実に画期的な方法なわけよ?この間テレビでカンガルーがピョンピョン跳びはねてるのを見て思いついたんだけど、これならけっこうなスピードで移動出来る上にシャチの独壇場である水中で勝負しなくていいからいけるんじゃないかなと思って。

さぼすけ

なるほど完璧な走法だな。不可能と言う点に目を瞑れば。そんな下らねーこと言ってねえで今回はカンガルーの生態についての雑学を紹介していきますぞ。

なべざらし

カンガルーの生態は実は意外性の宝庫!話のタネに是非どうぞ。

 

 

カンガルーとはどんな生き物か?

では、まずはカンガルーとは一体どういう生き物なのか?
その生態などについて見てみましょう。

 

カンガルーというと大きくてピョンピョン跳ねるあの生き物を連想しますが、
実はカンガルーというのは一つの生き物を指す言葉ではなく、
有袋類双前歯目の生き物の総称なんだそうです。

 

さぼすけ

一口にカンガルーと言っても実は色んな種類がいるのか。

 

そのため、このカンガルーの中には我々に馴染み深い大型のアカカンガルーなどの他にも、体長およそ25cm・体重およそ0,5kgくらいの小型の生物も含みます。
(今回は馴染み深い方の大きいカンガルーについてお話していきます。)

 

大型のカンガルーは体長およそ160cm・体重85kgほどと
ちょっと小さい人間くらいの大きさをしており、
個体によっては2mに達するほど大きくなる場合もあるんだとか。

 

なべざらし

人間くらいの大きさの生き物って、それだけでけっこう威圧感あるよね。

 

主にオーストラリア大陸やタスマニア島、ニューギニア島などに住んでおり、
2~10頭ほどの群れをなして葉っぱなどを食べて暮らしています。

 

 

カンガルーの名前の由来とは?

カンガルーという名前の意味には、
二つの説があるようです。

 

一つは「分からない」という意味。

 

この説は、イギリスの探検家であるジャームズ・クックが、
カンガルーを初めて見て際に現地のアボリジニーの方に
「この動物は何ですか?」と訊いた時

「カンガルー(分かんないです)」

と答えられたことがきっかけで、
「なるほど、こいつはカンガルーと言うのか」
と勘違いしたのが広まった…という説です。

 

もう一つの説は、カンガルーとはアボリジニー言葉で
「跳ぶもの・跳ねるもの」という意味の「Gangurru」が
変化したもの…というもの。

 

たしかにカンガルーはピョンピョン跳ねて移動しますので、
後者の説も十分可能性は高いのではないでしょうか。

 

なべざらし

もし前者だったらカンガルーは現地民にとっても謎の生物だったってことになるのか…。

 

カンガルーの驚異の筋肉!

カンガルーと言えば、お腹の中に子供を入れている
微笑ましい生き物…というイメージがあると思いますが、
実はとんでもない筋肉の持ち主でもあります。

 

特に発達しているのはカンガルーの後ろ脚。
何と一回のジャンプで10mほどの距離を跳ぶことが出来るんだとか。

 

また、大型のアカカンガルーなどは
最大で時速70kmものスピードを出すことが可能で、
2km近くの距離を時速40kmで移動可能。

 

しかも一日の移動距離も長く、
最大で日に100kmほども移動出来るんだそうです。

 

なべざらし

機動力が高すぎる…。

さぼすけ

人間のアスリートなんて目じゃないくらいの身体能力だな~。

 

ちなみにカンガルーがこんなに長距離を移動出来るのは、
餌である草を求めて移動をする必要があるからとのこと。

 

さらに上半身の筋肉も凄まじく、
人間でいうボディビルダーを彷彿とさせるくらい
筋骨隆々に血管が浮き上がっています。

 

なべざらし

カンガルーって可愛い生き物ってイメージがある人も多いと思うけど、よく見てみると見た瞬間『こいつには勝てねえ…』って悟ってしまうような筋肉してるんだよね。

さぼすけ

やっぱ野生の動物の筋肉ってすげぇんだな…。

 

カンガルーのスピードの秘訣は尻尾にある!?

 

前述の通り、高速でしかも長距離を移動出来るカンガルーですが、
どうやらその秘密は脚力だけではなく尻尾にもあるようです。

 

研究によると、カンガルーの尻尾は非常に発達しており、
およそ人間の脚一本分の働きをしているとの事実が判明しました。
つまりカンガルーは実質5本脚の生き物と言っても過言ではありません。

 

この尻尾は高速で跳びはねる際は体のバランスを取るだけではなく、
上下に振ることによって反動を生んでいて、

その反動を活かすことでカンガルーは高速で跳ぶことができ、
さらに後ろ足の筋肉の負担を軽減しているんだそうです。

 

なべざらし

省エネでしかも高い運動能力を発揮するとは、尻尾も意外と侮りがたいな…。

 

そのため、カンガルーは高速で長距離を難なく移動出来るということですね。

 

ちなみに、カンガルーの尻尾は跳ぶ時だけでなく、
なんと泳ぐ時にも活躍するんだとか。

 

意外な事実ではありますが、
カンガルーは水の中に入り泳ぐことも可能で、
海を泳いでいる姿なども確認されています。

 

泳ぐ際は力強い四肢に加えて
尻尾を左右に振ることで
推進力を高めているそうです。

 

カンガルーに後退の二文字は無い

驚異的な脚力を誇るカンガルーですが、実はこのカンガルー、
なんと後ろに進むことは出来ない生き物なんだそうです。

 

つまり、カンガルーに後退の二文字は無いのだ!!

 

実際、オーストラリアでカンガルーを
捕食するような生き物は人間くらいで、
カンガルーには天敵という天敵が存在しません。

 

そのため、カンガルーはそもそも後退する必要がなく、
後退する機能は退化していったんだとか。

 

ただし、カンガルーは地上最強の生物だから天敵がいないのではなく、
あくまでオーストラリアに天敵がいないだけとも言われています。

 

カンガルーのような後退が苦手な有袋類は、
他の大陸では他の肉食動物に襲われて生きていけなかったんだとか。

 

オーストラリアはカンガルーに残された
最後の理想郷のような土地ということですね。

 

さぼすけ

別に愚〇独歩みたいに後退のネジを切ってるわけじゃないんだな。

なべざらし

俺も基本的に後退とかしないけど、かと言って天敵がいないわけではありません。天敵がいない生き物ってストレスとか無さそうで羨ましいわ。

 

ちなみに、オーストラリア海軍では
後退しないというカンガルーにあやかって、

「敵に背中は見せない!」という意味を込めて
カンガルーをシンボルマークにしてるんだとか。

 

さぼすけ

意味的にも軍隊っぽいし、カンガルーはオーストラリアを代表する生き物の一つだから、オーストラリアの軍隊にはぴったりかもな。

 

カンガルーの喧嘩

「カンガルーはボクシングをする」
なんて言われたりしますが、
カンガルーのオス同士はメスを巡って喧嘩をします。

 

その喧嘩の方法というのが、
立ち上がって前足で相手を殴りつけるというもの。
まさにボクシングですね。

 

カンガルーの爪は非常に硬くて鋭いので、
それを使って相手を攻撃するようです。

 

なべざらし

長距離マラソン(?)だけではなくボクシングまで出来るなんて、カンガルーは動物界のアスリート集団なのかな?

 

しかし、基本的には前足での殴り合いなカンガルーの喧嘩も、
相手が中々手強かったり負けそうだったりすると
前述の強靭な後ろ足を使った蹴りを駆使するようになります。

 

人間がキックする時と言うのは片足は地面に軸足としてつけたまま、
もう片足を使って相手を蹴るというものになりますよね。

 

しかし、カンガルーのキックは尻尾を使って自分の体を支え、
両足を使って蹴るというドロップキックのようなものになります。

 

カンガルーの尻尾は5本目の脚のようなものと紹介しましたが、
このキックの時はまさしく軸足として使っているという事ですね。

 

なべざらし

カンガルーの尻尾多機能過ぎだろ。

 

 

ちなみに、このカンガルーの蹴りの威力は
人間が喰らうと内臓が破裂してしまうくらいの破壊力!

 

まあひとっ跳びで10mもの距離を跳ぶ脚力から繰り出される蹴りですから、
人間如き一撃で屠ることは造作もないということですな。

 

カンガルー同士でも命の危険があるような代物なので、
もしオーストラリアに行く機会があっても
旅の記念にと思ってカンガルーに喧嘩を売るのはやめましょう。

 

さぼすけ

カンガルーが人間を後ろからドロップキックして池に突き落とす動画もネットで見られます。

なべざらし

カンガルーがどういうつもりで蹴ったのかは分からないけど、人間からしてみると恐怖の一言に尽きますな。

 

カンガルーの袋の仕組み

 

カンガルーと言えば、最大の特徴は何と言ってもお腹の袋。
この袋から子供が顔だけを出している姿って可愛らしいですよね。

 

次はこの袋について、詳しくご紹介していきます。

 

このカンガルーのお腹にある袋は「育児嚢(いくじのう)」と言って、
オスにはなくメスだけに存在している器官です。

 

実はカンガルーの赤ちゃんと言うのは、
大きさわずか1~2cm・体重はなんと1gほどという
非常に未成熟な状態で生まれてきます。

 

なべざらし

ちょっと世に送り出すには早すぎるんじゃないだろうか…。

 

そんな赤ちゃんを安全に育てるために育児嚢はあり、
中は柔らかい毛が密集していて、お母さんの体温により暖かく、
中には乳首もあるのでそこから赤ちゃんは栄養を摂ります。

 

ちなみにこの育児嚢はけっこう入り口は小さいのですが、
かなり伸縮性があるため子供がそこそこ大きくなっても入ることが出来ます。

 

カンガルーの子供はこの育児嚢の中で成長して大きくなっていき、
自分でよちよち歩きが出来るようになる頃になると
お母さんの袋に出たり入ったりするようになっていきます。

 

また、余談ではありますが、
カンガルーの子供は育児嚢に限らず袋が大好きで、
袋を差し出すとズボッと体を潜らせるんだとか。

 

さぼすけ

穴があったら入りたいならぬ、袋があったら入りたいって感じなのかな。

なべざらし

袋=安心出来る場所っていうのが本能に刻まれてるんだろうな~。

 

カンガルーの袋の中は臭い!?

 

これも有名な話ですが、カンガルーの袋の中と言うのは
メチャクチャ臭いと言われています。

 

理由としては、カンガルーの赤ちゃんは
糞や尿などの排泄もこの袋の中で行うからなんだとか。

 

たしかに汚物が溜まっているなら臭くなるのも無理はありませんよね。

 

カンガルーのお母さんは、定期的に袋を裏返して
中を舐め取って洗うんだそうです。

 

カンガルーまとめ:意外と高い身体能力に驚き

 

カンガルーは子供を袋に入れていてピョンピョン跳ねているという
可愛い感じの生き物というイメージがありましたが、
その生態系を調べてみると高い運動能力を持っていることが分かり驚きました。

 

特に、尻尾が様々な面で重大な役目を果たしているというのが
個人的には一番興味をそそられました。

 

移動の際に尻尾を上下に振ることで反動を生み、
そのお陰で脚の負担を軽減しつつスピードが出せるというのは
とてもよく考えられてるな~と思い、

「このカンガルーの移動の仕組みは何かに活かせるんじゃないか?」
と妄想してしまったり…。

 

ちょっとこれからはカンガルーを見る目が変わって来そうな気がします。

 

なべざらし

俺もカンガルーみたいに天敵がいない所で悠々自適な生活がしたい!という事で今回は寝ます。

さぼすけ

今でも十分悠々自適な生活してると思うけどな。