なべざらし

将棋の駒に「歩」っているじゃん。

さぼすけ

いるな。

なべざらし

あいつらって何で進化したら「と」になっちゃうわけ?歩は「歩兵」だから歩なんだろうなってのは分かるけど、「と」って何やねん…おかしいやろ。

さぼすけ

元は歩、動きは金なのに表記はと…謎は深まるばかりだ…。

なべざらし

ということで、今回はそんな将棋の歩についての雑学についてご紹介していきますぞ。

 

 

将棋と言えば日本では大抵の人が知っている国民的ボードゲーム。

 

知っているというだけではなく、

実際にやったこともあるという人は多いのではないでしょうか?

うちの小学校にも将棋盤とか置いてあって、

休み時間とか放課後とかに友達とパチパチやってた気がします。

 

そんな将棋の中で最も数が多く、

単体での強さは最弱なのが歩です。

 

冒頭でも話題に上げましたが、この歩って

成って裏返しになると「と」って書いてありますよね?

(と金と読んだりします)

 

皆さんも一度は疑問に思ったことがあると思います!

「『と』って何なんだ?」と!「何で『と』なんだろう?」と!

 

実はこの謎の回答には諸説あるのでした…。

 

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歩の裏が「と」になっている理由とは?

説1:金と見分けが付くようにした

 

何故歩の裏側は「と」なのか?

金と同じ性能なんだから金って書けばいいのに。

そう考える方も多いと思います。

(俺もそう思います)

 

しかし、歩というのは全部で18枚もあります。

もしこいつらが全部成ってしまったら…

もはやどれが金でどれが歩なのか見分けがつかず、

世の中が大混乱に陥ってしまう可能性もあります!

 

ということで、紛らわしくないように

金ではなく「と」と書くようにしたという説もあります。

 

なべざらし

まあぶっちゃけ言うと、実際は金と歩じゃ駒の大きさも違うし金の裏には何にも書いてないし、見分けがつかないってことは流石にないんじゃないかと思うわけだよ。

さぼすけ

今日はいつになく冷静で観察眼が優れているな。

なべざらし

逆にこの程度で褒められる俺って普段どんだけ評価低いの?

 

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説2:全部に金って書くの面倒臭いから

歩の裏側が金ではなくとなのは何故か?こっちの方が現実的かもしれません。

 

というのは、歩の一枚一枚にいちいち金って書くのが面倒臭いから…という説です。

 

今は工場とかで機械が大量生産してくれているであろう将棋の駒ですが、

昔は職人さん達が一つ一つ丁寧に字を書いて作っていたことでしょう。

 

しかし、職人さんたちもきっと思ったはず。

「歩の一枚一枚に金って書くのだるい」と。

 

ということで、歩の裏側は性能的には金ってことにしてるけど、

字は「と」という省略したものにしたという説があります。

 

なべざらし

確かに18枚もある歩にいちいち金って書いていくのはだるそう。そもそも歩って書くのがだるいのに。

さぼすけ

やっぱり無駄な仕事というのはどんどん簡略化していかないとダメだよな。

なべざらし

ていうかそもそも仕事するのがだるいよな。

さぼすけ

お前そんなんじゃ生きていけんだろうが。

 

そもそも書いてあるのは「と」じゃない!?

 

俺たちが「と」だと思っていた歩の裏側に書いてあるアレ。

実は「と」ではないというお話もあります。

 

あれは実はひらがなの「と」ではなく、

漢字の「金」や「今」の略字だとする説があります。

 

「今」という字は金と同じく「きん」とも読みますので、

それつながりで出てきた説なんでしょうね。

 

なべざらし

もしこの説が正しければ、俺たちが今まで「と」だと信じてきたものは実は全然違っていたということになるのか…。世の中の一切合切が信じられなくなりそうだ…。

さぼすけ

お前冒頭で「『と』になるのはおかしい」って言ってたじゃねーか。

 

将棋のセットによっては、歩の裏側の「と(のようなもの)」がカタカナの「ト」になっている場合もありますが、もしこの説が正しい場合はカタカナのトになっているものは全部そもそもおかしいということになってしまいます。

 

これは将棋界に大きな波紋を生む問題になりそうですね…。

 

さぼすけ

多分皆そんなに気にせんだろ…。

 

歩に関する様々な格言

裏側が「と」だったり実は「と」じゃなかったりと、

謎が深まるばかりな歩。

 

ちょっと今回のテーマからは逸れますが、

実はこの歩には様々な格言があります。

ここらでちょっとそれについてご紹介していきたいと思います。

 

歩のない将棋は負け将棋

 

まずはこちらの格言です。

もしかしたら聞いたことがあるという方も多いのではないかと思います。

 

歩というのは将棋においては

ただ前に一歩進めるだけという最弱の性能を誇る駒ですが、

この歩が一枚無かったために相手の王を詰めなかったり、

逆にこちらが詰まれてしまったり…と、

歩に泣かされてしまうということもけっこうあるそうです。

 

最弱の駒であり、最も使い勝手が良い歩。

上級者になるほどその意味が大きくなってくるということですね。

 

なべざらし

能力の低い駒と言っても使い方によっては勝敗を左右することにつながるってのが格好いいですな。

さぼすけ

いかに上手く駒を活かせるか?というのが結局重要ということだな。

なべざらし

これは将棋だけではなく、色んな分野でも通用しそうな格言かもね。

 

一歩千金

 

こちらも「歩のない将棋は負け将棋」と同様、

歩の重要性について表した格言です。

 

前述の通り、状況によっては歩がないばかりに

勝敗が左右されてしまうということもありますので、

歩はただの弱い駒にあらず!非常に重要!ということですね。

 

と金のおそはや

 

こちらは歩が成った後のと金に関する格言。

 

歩をわざわざと金に成らせて攻めるというのは、

一見手間がかかる遅い戦術のように見えて、

実際はけっこう早い有効な手段だという意味の格言なんだそうです。

 

そのため、将棋が上手い人ほどと金の使い方が上手なんだとか。

 

蝮のと金を許すな

 

こちらもと金にまつわる格言です。

 

と金というのは、攻められる側にとっては金と同じ動きをしてくる強力な駒。

 

しかし、いざ取ったらただ前に一歩進めるだけの歩に戻ってしまいます。

 

つまり倒したとしてもリスクとリターンが釣り合わない、

攻められる側にとっては蝮(まむし)のような嫌な生き物ということです。

 

そのため、相手にと金で攻めることを許してはならん!

という意味の格言なわけですね。

 

前述の「と金のおそはや」というのには、

こうしたと金の特性も含まれているのかもしれませんね。

 

なべざらし

敵として相手をすると強いのに、味方になると弱くなるのって何だかゲームとかで敵キャラが味方になった時とかによくあるよね。

 

と金は引いて使え

 

将棋の格言には「金は引く手に好手あり」というものがあります。

 

金というのは前・斜め前・横・後ろという風に動くことが出来る駒で、

主に前方向や横に強く、後ろ方向にはあまり強くない動きになります。

 

そのため、無理に前に進んでいくよりもちょっと引いた場所にいる方が、

前方向や後ろ方向に強いという特性を活かしやすいので強い!ってこと。

 

これは歩が成り上がった後のと金にも同じことが言えます。

 

金底の歩岩よりも固し

 

次にご紹介するのはこの「金底(きんそこ)の歩岩よりも固し」です。

 

金底の歩というのは、金の一つ後ろに歩を置いている状態のこと。

この金と歩のフォーメーションはかなり攻めにくいんだとか。

 

しかし、最弱の駒である歩がより強い金の後ろに陣取るというのも

何だか変な話のように見えますね。

 

ちなみに、銀の斜め後ろに歩を置くことを

「銀脚の歩」と言うそうです。

 

桂馬の高跳び歩の餌食

 

桂馬は将棋の駒の中で唯一駒を飛び越して進むことが可能で、

変則的かつ機動力のある駒です。

 

しかし、桂馬は後ろに戻ることは出来ません。

 

なので、調子こいてピョンピョンしていると

歩にブスッと刺されてしまうこともあるという格言のようです。

 

三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩

 

継ぎ歩というのは相手の歩の前に歩を連打することによって相手の歩を動かさせ、

その空いた場所を起点に攻めていくことを言います。

 

また、垂れ歩というのは相手の駒からちょっとスペースがあり、

なおかつすぐに成ることが出来る所に歩を置くという戦術です。

 

三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩というのは、

歩が三枚もあるなら様々な戦術を行えるということ。

歩も使い方次第では効果的な戦術の起点になるということですね。

 

なべざらし

歩をどういう風に消費するか?というのが将棋上達の鍵なのかもしれませんな。char]

 

結局、歩の裏側の「と」に関しては、

様々な説が飛び交っていてどれが真実なのかは定かではありません。

 

でも個人的には、総合的に見て

「全部の歩の裏側に金って書くの面倒だし、めっちゃ崩した略字で量産しよう!」

というのが正解っぽいような気もします。

あくまで個人的な意見でしかありませんが!

 

ミステリアスな魅力(?)に溢れ、

将棋が上手い人ほど重要視する歩という存在。

これからも将棋界を支えていくのだと思います。

 

ということで今回はここまで!寝る!