なべざらし

服とかの素材って、綿とかポリエステルとかコットンとか、色んな素材があるけど、どれがどういう素材なのかってイマイチよく分からないよね…。サボすけは違いとか分かる?

さぼすけ

分からん。というか俺が服なんて着るとどんな素材でもダメージ系になってしまうから着たことないし分かるはずもない…。

なべざらし

そっか、そいつぁ大変だな。(服着たことないとかどこの蛮族だよこいつ。)

なべざらし

まあそんな蛮族サボテンはほっといて、今回は皆がいつもお世話になっている綿やポリエステル、コットンなどの素材の違いなどについてご紹介していこうと思います。

さぼすけ

誰が蛮族じゃコラ。

 

 

綿は特定の繊維のことではなく総称

それでは早速、綿やポリエステル、コットンなどの
違いについてご紹介していきたいと思います。

 

…が、ここで早速ですが皆さんに一つ訂正が。

 

実は、「綿(わた)」というのは特定の繊維の事ではなく、
繊維が集まった状態の物の別称、
またはアオイ科ワタ属の植物の総称なんだそうです。

 

そのため、繊維が集まった状態の物ならその素材が
麻だろうが羊毛だろうが羽毛だろうが石だろうが、
それは綿ということになります。

 

そして、当然アオイ科ワタ属の植物が元となった繊維も
全て綿としてカウントすることが出来ます。

 

しかしながら、厳密には綿という素材は存在しない…という感じです。

 

あえて後述するポリエステルやコットンなどとの違いを表すなら、
綿というのは概念的な存在だというのが最大の違いかもしれませんね。

 

なべざらし

俺はてっきり綿というのは素材のことだと思っていましたが、実は違うということを知ってちょっと驚きました。繊維が集まってるなら何でもかんでも綿!俺の毛をバリカンで刈った物も綿と表現することが可能なのかもしれません。

 

コットンは綿の一種

 

で、次は今回のテーマの一つであるコットンについてですが、
このコットンも実は綿の一種。

 

俺たちにとってもなじみ深い素材である
「木綿(もめん)」これがコットンなんだそうです。

 

コットンの栽培の歴史はかなり深く、
その起源はなんと8000年前のメキシコにまで遡るそうです。

 

また、約7000年前にもインダス文明で
木綿が栽培されていた形跡が見つかっており、
そこからイタリアやスペインなど、
様々な地域に木綿は広まっていったと言われています。

 

中世の末期ごろには北ヨーロッパにも木綿は伝わっていったのですが、
植物から綿が生えているその様子を見た当時の人々は、
木綿を「枝先に小さな羊が生える素晴らしい木」と言っていたそうです。

 

なべざらし

俺は枝先にお金が生える素晴らしい木が欲しい!!

さぼすけ

少しは世間体に気を付けた発言をしろ!

 

 

ちなみに日本に渡って来たのは799年、
インドからの漂流者が伝えたとされていますが、
その栽培は1年ほどで途切れてしまい、
16世紀頃までは輸入に頼るしかなくて高級品だったんだそうです。

 

その後、江戸時代になると急速に栽培が進み、
普及していったんだとか。

 

 

コットンの特徴について

次はコットンの特徴についてご紹介していきます。

 

コットンは吸湿性、保温性、通気性に優れており、
夏は涼しくて冬は暖かいというのが特徴です。

 

また、肌触りも良くて肌への刺激も少ないため、
肌が敏感な方や赤ちゃんなどにも最適。

 

総合的なバランスが優秀で
誰でも安心して使うことが出来る繊維として、
多くの人々に親しまれています。

 

なべざらし

アサラシにもサボテンにも優しい素材です。多分。

さぼすけ

しかし俺の体はそんなコットンに対して優しくない。

 

 

その性質からシャツなどの肌着・下着などの衣類はもちろんの事、
汗をぬぐうタオルや風呂上りのロー

ブ、ぬいぐるみの中の綿などなど、
様々な場面で使われています。

俺たちの生活はコットン様によって
成り立っていると言っても過言ではないかもしれませんね。

 

コットンのデメリットは縮みやすいこと

 

通気性に優れ、汗などの余分な水分も良く吸い取り、
保温性にも長けている完璧超人とも言える繊維のコットンですが、
そんなコットンにも弱点があります。

 

それは乾燥させた時に縮みやすいという点です。

 

コットンの繊維というのは中が空洞になっていて、
水分を良く吸い取ってくれます。

 

しかし、水分を吸うとその分コットンは一時的に大きくなります。
そして、そこから乾燥させると以前よりも縮んでしまう性質があるんだとか。

 

やはりどんなに優れた者にも弱点はあるという事なんですかね。

 

なべざらし

どんな優れた者にも弱点はある…。俺もアザラシなのに泳ぎが苦手と言う弱点があるしな…。

さぼすけ

お前そもそも優れてない者な上にアザラシとしてそれはどうなんだ…。

 

ポリエステルとは?

では、次はポリエステルについてご紹介していきます。

 

ポリエステルとは一体何なのかというと、
多価カルボン酸と多価アルコールとを
縮合重合することによって作り出された高分子化合物の総称です。

 

ハッキリ言って↑の説明では何言ってんだか分からん!
という方が大半なのではないかと思います。
安心してください、俺も分かりません。

 

簡単に説明するなら植物から採取した繊維のコットンや
羊などの動物から採取した毛皮などの天然由来の繊維ではなく、
科学的に作り出された人工繊維の一種ということですね。

 

ちなみに、一口にポリエステルと言っても、
実際は様々な種類があって、衣服など以外にも

・ペットボトル
・電子部品
・自動車部品

などなど、様々な用途に使われています。

 

ポリエステル生地の特徴とは?

 

では、そんなポリエステルは繊維としては
どんな特徴を持っているのか?
ご紹介していきたいと思います。

 

ポリエステルの主なメリットとしては

・耐久性の高さ
・乾きやすさ
・保管が簡単

などの点が挙げられます。

 

ポリエステルは耐久性が高い繊維なので、
シワも出来にくく型崩れもしにくい!
また、アイロンがけをしても大丈夫なのがポイントです。

 

さらに、ポリエステルというのは
コットンとは対照的で吸湿性が低い素材です。

 

そのため、逆に乾きやすいというのもメリット。

 

そして、ポリエステルはカビや虫などによる被害を
受けにくい繊維としても知られており、
保管するにしてもあまり気を遣わずに済み、
楽ちんというのも良いですね。

 

なべざらし

メンテナンスフリーな感じで機能性重視な素材ということですな。

 

 

ポリエステルのデメリットは?

 

丈夫で乾きやすく、保管も楽。

 

機能性に優れたポリエステルですが、
もちろんコットン同様弱点もあります。

 

まず、ポリエステルの弱点として大きいのは
静電気が発生しやすい所です。

 

特に冬場などの乾燥した時期などは静電気も発生しやすく、
不意にバチッときてちょっと痛い思いをしてしまうこともあるかもしれません。

 

なべざらし

俺はポ〇モンで言うなら水タイプなので、静電気はちょっと嫌だな…。

さぼすけ

まあ静電気好きな人ってのはあんまいないだろ…。お前だけじゃないぞ。

 

 

また、ポリエステルは毛玉が出来やすく、
その毛玉が取れにくいというのもデメリット。

 

摩擦などが毛玉の出来る原因となるそうなので、
頻繁に着用し続けたりすると摩擦に晒されることも増え、
毛玉が多くなってしまうかもしれませんね。

 

綿とポリエステルとコットンまとめ:どっちも違った良さがあるんだな~

 

普段何気なく着ている衣類。
その衣類によく使われている
コットンやポリエステル。

 

あまり気に留めたことはなかったけど、
改めて調べてみるとどちらもそれぞれ
違った良さを持った繊維だということが分かりました。

 

個人的には夏涼しく冬暖かいコットンが好きかな~。
ただ、丈夫でメンテナンスしやすいポリエステルも
長い目で見ると捨てがたい…。

 

まあその時の気分や季節などによって
使い分けて行くのが良いのかもしれませんね。

 

なべざらし

それでは今日はこれでお終いです。また何かの記事でお会いしましょう。