今日はご飯炊くの忘れたので、買い置きしておいた緑の〇ぬきで飢えをしのいでいます。 ズゾゾー
なべざらし「」
時にサボすけどん、そばはお好きですかい?
もちろん好きだぞ。特に天ぷらそばとか大好きだな。俺にも緑の〇ぬき一個くれよ。
そんなそば好きのサボすけに聞きたいんだけど、ざるそばともりそばって一体何が違うの?あいつら分裂したエージェント・ス〇スみたいに同じような顔してるじゃん?
そば好きの俺とてそばの全てを理解しているわけではない。そばというのはシンプルでいてその奥はマリアナ海溝よりも深いのだ。つまり分かんねえ。
ってことで、今回のお題はざるそばともりそばの違いについてに決定!
あなたはそば好きですか?どうもこんにちは。
なべざらしです。
そばと言うと、日本では皆が好んで食べている国民食の一つで、
天ぷらそばや月見そばなどなど、様々なバリエーションもあります。
しかし、そんなそばの中でも謎なのが
ざるそばともりそばの違いは何なのか?という点です。
ざるそばともりそばは、どちらも平たい器に盛られた状態で提供され、
一緒に出てきたつけ汁にそばを漬けて食べるというもの。
どっちかに統一すればいいのに、
何故この二つは呼び方が分かれているのでしょうか?
一体何が違うのでしょうか?
今回はそんなざるそばともりそばの違いについて
ご紹介していきたいと思います。
ざるそばと盛りそばの違いはどこ?
では、早速ざるそばともりそばの違いについて
ご紹介していきたいと思います。
現代におけるざるそばともりそばの違い…それは
「そばの上に海苔が乗ってるか乗ってないか」
だそうです。
そばの上に海苔が乗っているものがざるそばで、
乗っていないものがもりそばなんだそうです。
以上!今日のお題終了!これにて解散!もう寝ます!
え…本当にこれだけしか違いがないのか…?
うん。
ええ…。
そばの起源と歴史について
あまりにも尺が短すぎたので、ちょっとそばの歴史とかを語ることによって尺稼ぎしたいと思います。
さすがにあれだけで終わったらせっかくサイトに来てくれた人に申し訳ないからな…。
ざるそばともりそばの違いは何か?という問題は早くも解決してしまったので、
次はそばの誕生や進化の歴史などを追っていきたいと思います。
日本では昔から親しまれており、
多くの方々から愛されているそばですが、
そんなそばはどこから来たのかと言うと、
はるか昔の中国から伝わってきたと言われています。
じゃあ日本ではいつからそばを栽培し、
食べていたのか?と言うと、
これがなんと縄文時代からなんだとか。
実際に高知県にある
9000年以上昔に作られたとされる遺跡からは、
そばの花粉が見つかっているようで、
その頃から既に栽培されていたんだと考えられています。
また、797年に完成した日本の文献である
「続日本紀」にもそばに関する記述で
・「今年の夏は雨が降らなかったので米が不作になるかもしれない」
・「なのでそばを植えて食料不足の備えをしておこう」
というものが見られたそうです。
そばというのは厳しい環境でも力強く成長する作物なので、
昔から凶作の時の備えとして頼りにされていたんですね。
やっぱ厳しい環境でもたくましく育つ植物っていいよな。俺みたいに。
さり気ない自分アゲすんなや。
麺としてのそば「もりそば」の誕生
そんなそばですが、昔も現在のように
こねた物を細く切って麺状にして茹でて、
ズゾゾーっと食べていたのかと言うと、
これが全然違ったそうです。
昔のそばというのは、そば粉を水で練ったお餅のような形の
「そばがき」や「そばもち」のことで、
現在皆に親しまれているような麺の形ではなかったのです。
麺状のそばが誕生したのは、
およそ16世紀の頃ではないかと言われています。
そばってのは長らくの間、俺達が知ってるような形じゃなかったんだな。
初めて誕生したこの麺状のそばは、
細長く切ったそばを茹でて、つけ汁に漬けて食べるというもの。
つまりこれがもりそばの誕生でした。
ただ、もりそばと呼ばれるのはもう少し先で、
ぶっかけそばが生まれてからのこと。
「いちいちつけ汁に漬けるのが面倒!」という方のために
ぶっかけそばがその後開発され、ぶっかけそばと区別するために
「もりそば」と呼ばれるようになったんだそうです。
ぶっかけそばもササッと食べられていいよね。
盛りそばからざるそばへ
このもりそばスタイルが定着していくと、
今度はそばの実の中心部分のみの粉で作った白っぽい麺を
ざるに盛って提供するというのが出てきます。
これが後にざるそばと呼ばれるものでした。
ちなみに、ざるそばを最初に開発したのは
江戸の深川洲崎(現在の江東区木場のあたりに当たる場所)
にあった伊勢屋というお店だと言われています。
これがだんだん広まっていき、
他のお店でも提供されるようになっていったんだとか。
そして時が流れて明治時代になると、
もりそばとざるそばをもっと分かりやすく差別化するために、
ざるそばは更なる改良が施されていきます。
それは
・つけ汁に同量のみりんを加えてコクを出す
・麺の上に海苔を乗せる
というものです。
このあたりからほぼ現代のざるそばと同じような感じになったんだな。
また、当時みりんは実は後宮な調味料で、
その分ざるそばはもりそばよりも高級なそばだったんだとか。
このざるそばのつけ汁を御前返しと呼ぶそうです。
第三の勢力:「せいろそば」とは何者なのか?
ざるそばともりそばの違いについて、
そしてその歴史についてご紹介しましたが、
何だか何かを忘れている気がしませんか?
そう、ざるそばともりそばに似ている
もう一つのそば、「せいろそば」の存在です。
このせいろそばというのは現代において、
ざるそばともりそばに比べ何が違うかと言うと…
「基本的に同じでただ蒸籠(せいろ)に盛られてるだけ」
はい終わり!せいろそばの話終了!
ええ…。
尺稼ぎのためにせいろそばについてもう少しお話すると、
せいろそばの由来には二つの説があります。
一つは江戸時代にそばの麺を茹でずに蒸籠で蒸して提供していた場合があり、
これがきっかけでせいろそばが生まれたという説。
そしてもう一つは、江戸時代末期にそば屋さんが
そばの値上げを幕府に要求した時のエピソードから来ているという説。
この要求は却下されてしまったのですが、
ただし量を減らしてもいいという許しを得ました。
そこでそば屋さんは、蒸籠にすのこで上げ底をして
少しでも量が今までと変わらないように見えるように工夫した…
という逸話からせいろそばと呼ばれるようになったんだとか。
蒸したそばはどんな味なのか、試しに食べてみたいもんです。
昔のそばは今のそばと正反対!?
そばと言うと、コシのあるちょっと固めの麺が良しとされ、
そのコシを出すために茹でた麺を冷水で締めたりしますよね。
しかし、実はこのおいしいそばの基準は昔と今では正反対なんだとか。
日本でもっとも古い料理本とされている、
1643年に作られた「料理物語」という本には
そばは茹でたらざるですくって、
ぬるま湯で洗ってざるに入れて、
そこへ熱湯をかけて蓋をして冷めないようにし、
最後に水気を抜いて提供する。
という風に書かれていたそうです。
当時は冷蔵する技術がなかったので、
そもそも冷水を用意してそばを締めるという発想自体がなく、
そのためこうした製法になったんだと思います。
そばはコシがあるのが良い!という風潮は、
割と最近の時代になってから生まれたものということですね。
俺はやっぱりコシのあるそばが好きだから、現代に生まれて良かったです。
そばの薬味は本当はわさびではなく大根!?
ざるそばやもりそば、せいろそばなどを食べる時は、
つけ汁に薬味を入れるのも忘れちゃいけませんよね。
俺はわさび多めでちょっとツンとしたそばが好きだな~。
しかし、実はこの薬味の定番であるわさびのポジションには、
本来は大根おろしのしぼり汁が納まっていたんだとか。
江戸時代に作られた文献の「蕎麦全書」には
・「そばの薬味は大根おろしのしぼり汁が最適!」
・「まあない時は代用品としてわさびを使うのもありだよ」
という旨の文章が記されていたんだとか。
つまり、昔はわさびは大根おろじ汁の代用品扱いだったんだそうです。
けど、結局わさびを入れる文化が生き残ったってことは、わさびの方が美味いという事実に皆が気づいたと言うことなんじゃないか?
ざるそばもりそばまとめ:基本的に何も違いがないのかこいつら
ざるそばともりそば(あとせいろそば)は一体何が違うのか?
という議題は、よく俺の脳内会議でも取り上げられていましたが、
いざ調べてみると由来がちょっと違うだけで大体同じ物だった!
というのが逆に衝撃の事実でした。
まあ基本的には海苔が乗ってる方がちょっとお得感を感じるので、
これからは自分の中ではざるそばをスタンダードにしていきたいと思います。
今度はどこか、そばが美味しい地域に行ってみたいな~。ということで、今回はこれにて終わりです。