ボーリボーリボリボリボリボリ
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
お?何食べてるんだ?
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
小腹が空いたから柿の種でも食べようかなと思って。 ボリボリ
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
俺にも一袋くれよ。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
柿の種っていっつも何気なく食べてるけど、何で柿の種って言うのかとか、一体いつ誕生したものなのかとか、実はよく知らないことがけっこうあると思います。
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
身近にあるものほど詳しい事は実は分からんってことってけっこうあるよな。(俺もこの鍋被ったアザラシが何者なのかよく分からんし。)
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
本当そうだよね~。(よく思えばこの鍋に収まったサボテンは何者なんだろうかとかも謎だな。)ということで、今回はそんな柿の種の歴史や由来などの雑学をご紹介していきたいと思います。
柿の種の出来た歴史や名前の由来は?
では、俺達が普段から美味しくいただいている柿の種ですが、
一体柿の種はいつ誰が開発したものなのでしょうか?
その歴史について見てみたいと思います。
柿の種が生まれたのは1923年のことでした。
当時、新潟県の長岡市にある摂田屋町には、お菓子メーカーの
「浪花屋製菓」を営んでいた今井與三郎さんという方がいました。
與三郎さんはある日、小判型煎餅の金型をうっかり踏んでしまい、
その金型はそのせいで潰れた形になってしまいました。
何とか元に直そうとはしましたが、
結果的に元通りに金型を修復することは出来ず、
しょうがないのでその潰れた金型でお菓子を作ったことが
柿の種誕生の起源なんだそうです。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
柿の種っていうと亀田製菓っていうイメージがけっこう強かったけど、実は亀田製菓ではなくこの浪花屋青果が柿の種の元祖だったんだね~。 ボリボリ
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
今井與三郎さんによる偶然によって、この世に柿の種という偉大なお菓子が生まれたんだな~。感謝しないといかんな。 ポリポリ
ちなみにこの「柿の種」という商品名は、
浪花屋製菓さんの得意先の業者さんが
「柿の種の形に似ている」
と言ったことから名づけられたんだそうです。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
ネーミングの由来はそのまんま、果物の柿の種に似ているからってことなのか。
柿の種には何故ピーナッツが入っているのか?
柿の種と言えば忘れてはいけないのが、
一緒に入っているピーナッツですよね。
ピリッとした辛さと甘じょっぱい味の柿の種の合間に
このピーナッツを食べると、ちょうどいい感じに口の中が中和され、
そして次に食べる柿の種の味がまた引き立ち、止まらなくなります。
そして、気づいたらもうなくなってた…
ということもよくあると思います。
しかし、開発当初の柿の種には、
このピーナッツは入っていなかったそうです。
では一体誰がいつ柿の種にピーナッツを混入させ始めたのか?
これは実は様々な説があります。
帝国ホテル発祥説
一つは、帝国ホテルがその発祥という説です。
1955年頃の帝国ホテルの酒場では、
おつまみで提供する柿の種にピーナッツを混ぜていたと言われています。
これが世間に広まって柿の種には一緒にピーナッツを入れるようになったんだとか。
亀田製菓発祥説
もう一つの説は、亀田製菓がピーナッツを入れ始めたという説。
亀田製菓の創業者である古泉栄治さんの奥さんが、
ある日直売所で店番をしていた時に、
思い付きで柿の種にピーナッツを入れて食べてみたのが始まりなんだとか。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
奥さん商品食べながら店番してたってことになるけど大丈夫なんだろうか?
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
柿の種にピーナッツを入れるという歴史的な発明をしたから、大概の罪は免除されるんじゃなかろうか。
かさ増し説
そして、最後の三つ目の説は
かさ増しのためのアイディアとして発案されたという説。
1950年代に日立製作所供給所(現:日立ライフ)の仕入れ先の問屋さんと店員さんが、
柿の種の分量を上手くかさ増しすることは出来ないか?と考えた結果発案し、
これが流行したことによって定着した…という説です。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
どの説が本当なのかの真偽はタイムマシンの開発が待たれるところですが、何はともあれ柿の種にピーナッツが加わって最強になったので細かい事はよしとしましょう。
進化していく柿の種
実は開発当初の柿の種にはちょっとした問題がありました。
それは一つの袋に柿の種が大量に入っているので、
一度開けてしまうとその時に消費しないといけないし、
残して後で食べようとすると酸化によって味が落ちてしまうことです。
そのため、当時の柿の種は
家族全員で一緒に食べるという食べ方が一般的でした。
しかしそこで現れたのが、
亀田製菓が1977年に販売開始した
「フレッシュパック柿の種」です。
このフレッシュパック柿の種は、
大袋の中に一食分ずつ小分けされた柿の種の袋が
いくつか入っていると言うもので、
現代の俺達が知っている柿の種と同じような構造になっています。
そのため、一度に消費し切らなくても
ちょうどよい分だけ食べることが出来ますし、
酸化によって味が落ちることもなくなりました。
これによって柿の種はさらに食べやすくなり、
家族全員で食べる以外にも遠足などの行楽に持って行く等々、
食べ方の幅も広がっていき、さらに国民的なお菓子となっていきました。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
やっぱりお菓子は手軽に、ちょっとした時に食べられるってのが良いよね。
ビール戦争に乗じて勢力を拡大する柿の種
柿の種といえば子供のおやつからお酒のおつまみまで、
幅広い年代に受け入れられているお菓子ですよね。
このお酒に関して、柿の種にはちょっとしたエピソードがあるようです。
時代は昭和から平成移る頃。
当時ビールというのは
「ビールの味は消費者には分からない」
と言われており、どのメーカーのビールでも味に大差はなく、
また、味の差異があるビールを作ろうと言う動きもありませんでした。
そんな中、売上が低迷していたアサヒビールは
1987年に状況を打開する切り札として
「アサヒスーパードライ」を販売します。
アサヒスーパードライはキレのある味が売りで、
たちまち大ヒットしたそうです。
そしてそれを契機にビールメーカー各社は
一斉にドライビールの販売に踏み切り、
1988年は各社のドライビールがしのぎを削る
「ドライ戦争」時代に突入しました。
しかし、このドライ戦争によって
影響を受けたのは何もビールだけではありません。
柿の種の売上も強く影響を受けたそうです。
というのも、ビールが売れることによって
つまみを求める需要も高まり、
柿の種の売れ行きもかなり伸びたそうです。
特に亀田製菓の柿の種の売り上げはそれまでの3倍弱にも増え、
柿の種業界のトップに躍り出たんだとか。
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
3倍も売り上げが上がるなんてどれだけ酒飲んでる時代だったんだろうか…。
海外でも柿の種は販売されている?
柿の種は日本国内だけでなく、
海外でも販売され、親しまれているようです。
例えば、アメリカでは2008年4月に亀田製菓が柿の種を
「kakinotane」という名称で試験販売し、
その後海外でも呼びやすいようにということで
「Kameda Crisps」と名前を変更して本格販売をしたようです。
また、このアメリカ版柿の種はアメリカ人の好みに合わせて
ピーナッツが大き目のものとなっており、
ノンフライを売り文句にしているそうです。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
アメリカに行っても柿の種は食べることができるようで安心しました。
柿の種にはどんな種類があるのか?
柿の種と言うと、醤油ベースに唐辛子で味付けしたものというのが定番ですが、
現代では様々な改良がなされ、多くの味のバリエーションがあります。
例えば
・わざび味
・塩だれ味
・マヨネーズ味
・青のり味
・チーズ味
・チョコレート味
・梅しそ味
・カレー味
などなど、実に多種多彩です。
あなたはどの味がお好きですか?
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
わさび味とか梅しそ味がけっこう好きだな~。わさびや梅の香りが一層食欲をそそるんだ!
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
チョコレートって大丈夫か…?と思う人多いと思うけど、食べてみるとチョコの甘さが適度な塩気で引き立ってけっこう美味いんだなこれが。
柿の種、宇宙へ…
先述の通りアメリカでも販売された柿の種は、
その後中国でも販売されるようになりました。
しかし、
「もっと世界中の人々に柿の種を食べてもらいたい!」
そう考えた亀田製菓は、2017年になんと柿の種を
JAXA認定の宇宙日本食として認定させたのです。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
俺達よりも柿の種の方が先に宇宙に行くかもしれないな~。
2016~2017年というのは、柿の種誕生50周年と、
亀田製菓誕生60周年の記念が続いた年代でした。
亀田製菓はこの機会に何かをしたいと考えていて、
同時に「看板商品の柿の種をもっと世界中に普及させたい」とも考えていました。
そこで「宇宙食になれば世界中にアピール出来るんじゃないか?」と考え、
柿の種宇宙食化のプロジェクトに乗り出したんだそうです。
ただし、宇宙空間では重力がないため、
柿の種をザザーっと流し込むような食べ方は出来ないそうです。
一粒一粒食べて行く感じになりそうですね。
![さぼすけ](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/cd51071ddc9462b074727e0aa86a8c32.png)
柿の種は日本代表の一人として、是非頑張ってほしいもんです。
柿の種まとめ:もっと世界に広まってほしい柿の種
柿の種は最初は偶然の産物として生まれたお菓子でしたが、
それがここまで国民的な食べ物になるとは一体誰が予想出来たのでしょうか。
柿の種は奇跡のようなお菓子なんだな~としみじみ思いました。
また、世界中に発信するために
まずは宇宙に行くと言う発想も面白いと思いました。
日本が産んだ奇跡のお菓子柿の種、
もっと世界中の人に食べてもらいたいと思います。
![なべざらし](https://nabenabeblog.net/wp/wp-content/uploads/2018/08/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
今日はこれにて終わり!俺は柿の種食べながらダラダラします…。