~テレビで動物番組を見てます~
アフリカとかの動物番組ってよくフラミンゴ出てくるよね。
出てくるな。
フラミンゴって昔から思ってたんだけど、何で片足で立ってんの?実は全員ピッチャーだから日頃から体幹とか鍛えてんの?
いや絶対違うだろ。
考えれば考えるほど謎が深まっていく…フラミンゴって一体何なんだ…。
ってことで、今回はフラミンゴが片足立ちの理由とか、なんでピンク色なのかとか、フラミンゴに関する雑学を紹介していくぞ。
フラミンゴの生態について知ろう
まずはフラミンゴとは一体どういう鳥なのか?
その生態について調べてみましょう。
フラミンゴ は、鳥綱フラミンゴ目フラミンゴ科の生き物の総称です。
このフラミンゴという名前は
ラテン語での「炎」を意味する言葉に由来しているそうです。
(なんかかっこいいですね。)
主な分布はアフリカ、南ヨーロッパ、中南米のあたり。
湖に発生する藻などを餌としていて、
湖に群れをなんと数千から百万羽という
巨大な群れを作って生活をしています。
ちなみに湖で生活するのは、
外敵などが近寄りにくいからという理由もあるようです。
また、子育ての際は喉にある腺から
フラミンゴミルクと言う栄養豊富な分泌液を出し、
これをヒナに口移しで与えて育てるんだそうです。
哺乳類以外の生き物でこのように
母乳のような液体を分泌して子育てをするのは珍しいことなんだとか。
フラミンゴが片足で立つ理由は?
フラミンゴと言うと、最大の特徴はあの
「謎の片足立ち」ですよね。
フラミンゴが片足で立っている様子はけっこう頻繁に見ることが出来ますが、
あれは一体どういう理由で行っているのでしょうか?
実は、フラミンゴがわざわざ片足立ちをするには、
足が冷たいのを極力避けるためなんだそうです。
フラミンゴはスラッと長い脚をしていますが、
この脚を通っている血管というのはとても細く、
血の巡りが悪いんだそうです。
そんな足が湖の水によって余計に冷えてしまったら
さらに血の巡りが悪くなり、体調を崩してしまいますよね。
そのためフラミンゴは、少しでも体を冷やさないために片足で立ち、
もう片方の脚は折り畳んで羽の中に入れて温めているんだそうです。
そもそもそんな欠点があるのに何故湖で暮らしているのか…。
生き物の進化って合理的なものもあれば、『どうしてそうなった』って感じのものもあるから面白いよな。
また、フラミンゴは常に片足立ちをしているわけではなく、
折り畳んでいる方の脚が十分に温まり、
立っている方の脚が冷えてくると立つ脚を変えます。
常に一方の脚だけで片足立ちしてたらさすがに疲れるよね。
フラミンゴは元々白い!?ピンク色の理由は餌にある
フラミンゴと言えばもう一つの特徴に、
ほんのりとしたピンク色の体色というのもあります。
しかし、実はフラミンゴというのは
元からああしたピンク色で生まれてくるわけではないそうです。
フラミンゴの体がピンク色の理由は二つあり、
一つは「食べるものの色素が影響している」というものです。
フラミンゴは主に餌として藍藻(らんそう)と呼ばれる赤色の藻や小エビなど、
赤い色素が含まれている食べ物をよく食べています。
『藍色の藻』と書いて藍藻なのに赤色の藻ってのは何だか変な感じだな~。
この餌に含まれている赤い色素が
体色のピンク色に影響しているんだそうです。
本来の生まれたばかりのフラミンゴというのは
実は白色だそうで、そこから成長の過程で
ピンク色になっていくということですね。
ちなみに、動物園ではフラミンゴ用の餌に、
赤い色素を混ぜてフラミンゴが白っぽくならないように
工夫をしているんだとか。
せっかく動物園に来てフラミンゴを見たのに、白っぽい色をしてると何だか違和感を感じてしまうだろうし、こういう努力も必要なんだろうね。
また、フラミンゴのピンク色の理由のもう一つは、
「羽の手入れをする過程でピンク色になる」というもの。
実は鳥というのは尾羽の付け根に
「尾脂線」という器官があります。
この尾脂線からは脂分が分泌され、鳥達はこの脂をくちばしを使って
羽根全体に塗りつけて羽根のお手入れをするそうです。
そして、このフラミンゴにも尾脂線は存在し、
同じように羽の手入れをするのですが、
フラミンゴの尾脂線から分泌される脂は
カロテノイドという赤い色素が含まれています。
そんな脂を羽に塗っているから、
フラミンゴの体はピンク色になるんだとか。
ちなみに、フラミンゴの異性にモテる・モテないの違いは
このピンク色の鮮やかさにあると言われています。
俺もフラミンゴみたいにピンク色を塗ればモテモテになる可能性があるということか…。
フラミンゴってちゃんと飛べるのか?
何だかフラミンゴっていつも水辺で
集団でたむろしているというイメージがありますが、
「あいつら鳥だけど本当に飛ぶのか?」
と思う方もいるのではないでしょうか。
実はフラミンゴはちゃんと飛びます。
フラミンゴが集団で一斉に飛ぶ姿は
そのピンク色の体の美しさもあって非常に壮観です。
ただ、フラミンゴは前述の通り、
外敵が近寄りにくいからという理由で湖で生活をしているので、
しょっちゅう飛んだりするわけではないそうです。
餌が少なくなってきた場合は、
湖から湖へ飛んで移動していきます。
ただし、フラミンゴが飛ぶにはけっこう助走距離が必要で、
俺達の身近にいるスズメやカラスのように
いきなり羽ばたけるわけではないそうです。
この助走距離が必要というのは、
フラミンゴが動物園から脱走しない理由の一つでもあります。
安全で快適な場所にいるなら、別に他に行く必要ってないよね~。気持ち分かるわ~。
全く快適じゃない環境でもその場から動くことが許されないサボテンのような生命もあるぞ。可哀想だと思わんか。
フラミンゴは飼えるのか?値段はいくら?
動物園などでは飼育されているフラミンゴですが、
我々一般人が個人で飼うことは出来るのでしょうか?
結論を言うとフラミンゴを飼うことは可能です。
ただ、海外から輸入する場合は許可が必要になります。
国内で生まれた個体の場合は特別な手続きは不要です。
ちなみにフラミンゴの値段は種類にもよりますが、
28~120万ほどかかるようです。
けっこうお高いのね…。
また、フラミンゴを飼う上で大変なのは、
フラミンゴが生活するのに適した環境を作ることでしょう。
フラミンゴは基本的に水辺で暮らす生き物なので、
水辺を作る必要があります。
水辺の水深は10cmほどでもいいのですが、
立つだけではなく泳ぐこともあるので、
それを考慮すればもっと必要になるでしょう。
また、基本的に群れを形成して生きる鳥なので、
2匹以上同時に飼育することが望ましいとされています。
さらに、フラミンゴは寒さに弱いので、
室温を調節するのも重要。
およそ25度くらいが適温のようです。
こうした環境作りにかかる費用を考えると、
フラミンゴを飼えるのは一部の貴族だけと言っても過言ではありません。
俺達パンピーには過ぎた鳥よな。
大人しく動物園で眺めることにします。
フラミンゴまとめ:片足立ちはただ遊んでるわけではなかったのか
フラミンゴは何故わざわざ片足で立っているのか?
というのは子供の頃から不思議に思っていましたが、
「脚が水で冷えるから」という割とシンプルな理由なのが面白かったです。
水で足が冷えるんだけど、それでも湖に住むというのを考えれば、
やはり多少辛い環境でも外敵がいないとか、
身の安全が確保出来るというのを優先するもんなんですね。
今度動物園とかに行く機会があれば、フラミンゴを観察してみようかと思います。