なべざらし

『肩ロース 鍋にぶち込む 水の音』なべざらし心の俳句。どうこれ?けっこうな力作だと思うんだけど?

さぼすけ

う~ん語感が素晴らしいな。21点くらい。

なべざらし

点数ひっく。ていうか、よく思うと日本には俳句とか川柳とか短歌とか、色んな文芸があるけど、どれにどういう特徴があるのかって言われると分かんないよね。

なべざらし

というわけで、今回は日本の文芸としてメジャーな俳句・短歌・和歌の違いについてご紹介していきます。

 

日本人なら、誰でも一度は俳句や短歌などを耳にしたことがあると思います。
学校の授業などでも触れる機会が多いですよね。

 

人によっては、俳句などを実際に作ってみようと思った方もいるでしょう。

 

しかし、俳句や短歌などのルールを正確に把握していると言う方は
中々いないのではないでしょうか?

 

今回はそんな俳句や短歌、和歌のルールの違い、
そしてそれぞれの歴史についてご紹介していきます。

 

<スポンサードリンク>

 

俳句とはどんなもの?

まずは俳句とはどういうものなのかを見ていきましょう。

 

俳句というのはご存知の方も多いと思いますが、
基本的に「5・7・5」のリズムで詠まれる文芸のことです。

 

例えば代表的なのは、松尾芭蕉の

「古池や 蛙飛び込む 水の音」
(ふるいけや かわずとびこむ みずのおと)

などがそれに当たります。

 

冒頭の適当過ぎる俳句を作るための参考にもさせていただきました。
松尾芭蕉先生ごめんなさい。

 

俳句の他の特徴としては、基本的に
季節を表す言葉である「季語(きご)」が入るのも特徴。

 

例えば各季節の季語の例を挙げるなら

 

春:

・桜
・椿
・福寿草
・初雀(はつすずめ)

 

夏:

・かぶと虫
・金魚
・扇
・涼風

 

秋:

・赤とんぼ
・彼岸花
・月
・鮭

 

冬:

・うさぎ
・枯れ木
・こたつ
・節分

などなどがあります。
(上記は季語のほんの一例です)

また、俳句は途中で流れを一旦切るのが常識です。
そして、流れを切る時はよく

・や
・ぞ
・かな
・けり

などの字を当てることがあり、
これらは「切れ字」と言われています。

 

俳句の話になると、よく「〇句切れ」
という言葉を耳にすることがありますが、これは

「5・7・5のどのタイミングで流れを切っているか?」

ということです。

 

最初の5で切っているなら一句切れ、
次の7で切っているなら二句切れ、
最後の5で切れているものは句切れなしとなります。

 

先ほどの松尾芭蕉の俳句は、
「古池や」という風に最初の5で切っているので、
一句切れということですね。

 

例えば先ほどの松尾芭蕉の俳句の場合は、
「古池や」の部分で一回流れを切っていますので、
一句切れということになります。

 

また、俳句と同じように5・7・5のリズムで詠む文芸に
「川柳(せんりゅう)」もありますが、
こちらは季語や切れが必要ない等の違いがあります。

 

<スポンサードリンク>

 

俳句の歴史とは?

 

俳句はどういった経緯で出来たのかと言うと、
先ほども俳句をお借りした松尾芭蕉さんが始めたのがきっかけです。

 

俳句は元々は俳諧(はいかい)、
または発句(ほっく)と言われていました。

 

俳諧とは、「俳諧連歌(はいかいのれんが)」というものの略で、
滑稽な内容のユーモアがある文芸として親しまれていました。

 

この俳諧の最初の部分は
5・7・5のリズムで読むことになっており、
この部分が発句にあたります。

 

簡単に言えば、この発句の部分を
一つの作品として独立させたのが俳句ということですね。

 

そして、その流れを作ったのが松尾芭蕉さん。
江戸時代前期の頃のお話だそうです。

 

実際に俳句という言葉が一般に定着したのは明治時代の頃、
正岡子規という方によって広まったと言われています。

 

短歌とはどんなもの?

では、続いては短歌についてご紹介していきます。

 

短歌というのは俳句と同じく一定のリズムで詠んでいく文芸ですが、
俳句と違って「5・7・5・7・7」と、少し字数が多いのが特徴です。

 

また、俳句と違って季語を入れなくてはならないというルールはなく、
幅広いテーマを選ぶことができ、字数が多い分表現の方法も多彩なのも特徴。

 

短歌は日常のふとした出来事や感じたこと、
または恋などをテーマにした作品が多い傾向にあるようです。

 

有名な短歌の例を挙げるなら、例えば与謝野晶子さんの

「なにとなく 君に待たるる ここちして 出でし花野の 夕月夜かな」

などがあります。

 

短歌の歴史とは?

 

そんな短歌の歴史は一体いつから始まったのか?
と言いますと、7世紀後半から8世紀後半にかけて作られた
「万葉集」がそれにあたると言われています。

 

万葉集は日本史の授業などにも出てくるので、
耳にしたことがあると言う方は多いと思います。

 

ちなみに万葉集は全部で20巻まであり、
合計で4500以上の歌が収められているとか。
かなりの大ボリュームですね。

 

このあたりの時代では短歌は
貴族のたしなみとして盛んに詠まれていましたが

室町時代などに時代が移っていく過程で
少しずつ廃れていってしまいました。

 

また、俳諧やその後に生まれた俳句などの登場も、
短歌が表舞台から姿を消していくのに拍車をかけたと思われます。

 

しかし、その後明治時代になると、先ほどの俳句の歴史にも出てきた
正岡子規さんらが起こした和歌革新運動によって、
現在のような短歌の形になったんだと言われています。

 

ちなみに、この和歌革新運動とはどういったものかと言うと、
簡単に言うなら「短歌は自由なスタイルにするべきだ」というもの。

 

昔の短歌というのは古今和歌集という文献にあるものを
元とした作品が多かったのですが、
正岡子規さんはこの風潮を「歌よみに与ふる書」という本の中で批判しました。

 

そして、この意見には多くの歌人が賛同し、
短歌は自由でオリジナリティあふれる作品が
増えるようになったとのことです。

 

和歌とはどんなもの?

では、最後は和歌についてご紹介していきます。

 

和歌と短歌はけっこう似ていて、
どちらも5・7・5・7・7の31文字なのも共通点です。

 

しかし、大きな違いは和歌には必ず「枕詞(まくらことば)」
を入れなくてはならないという点。

 

枕詞とは

・たらちねの
・うばたまの
・ちはやふる

などなどのことで、枕詞は特定の言葉を出す前に
語調を整えたりするという意味で使われるそうです。

 

枕詞は主に最初に置かれることが多くあります。

 

また、ここまでご紹介した俳句や俳諧、川柳、短歌というのは、
大きな括りで言うと全て和歌に分類されるんだとか。

 

和歌とは大きなカテゴリーの一つで、
その他の俳句などがその中での細かい分類分けということですね。

 

和歌の歴史とは?

 

そんな和歌を最初に詠んだのはなんと神様だと言われています。

 

その神様とは、日本神話の伝説に出てくるスサノオノミコトという神様です。

 

このスサノオノミコトはとんでもない強さを誇る神様で、
首が八本ある大蛇のヤマタノオロチを退治したというお話があります。

 

なべざらし

ド〇クエとかにもよく出てくるやつだね。

 

スサノオノミコトはヤマタノオロチを倒した際に、
ヤマタノオロチの生贄になる予定だったクシナダ姫に一目ぼれし、
お嫁さんとしてもらい受けました。

 

その時に詠んだという和歌が↓です。

「やくもたつ やくもやえがき つまごめに やえがきつくる そのやえがきを」

この和歌はどういう意味かと言うと

 

美しい妻を誰にも見せたくないので、屋敷に閉じ込めて
屋敷の周囲には八重に垣根を建てて徹底的にガードします。

 

というもの…。どんだけ奥さん好きなんだよ。

 

このスサノオの過激過ぎる愛情表現が和歌の起源になり、
その影響で和歌は恋愛に関係した内容のものが
多い傾向になったと言われています。

 

俳句や短歌、和歌のまとめ:俺は自由な和歌がいいかな~

 

俳句は字数も少なくて短歌や和歌に比べて作るのが楽そうだな~
なんて考えていましたが、実はけっこうルールが多いのにびっくり。

 

逆に短歌の方があまり制約がなくて自由に作ることが出来そうで、
初心者向きな気がしました。

 

俺が作るとしたら短歌、もしくは川柳とかの方が向いてるのかな~。

 

皆さんも、俳句や短歌、和歌に興味を持ったなら、
実際に作ってみると面白いかもしれません。

 

なべざらし

それでは、何かいい短歌を考えながら寝ます。