さぼすけ

今日の晩御飯のおかずはきんぴらごぼうです。

なべざらし

あ~はいはい(笑)そういう流れね、分かった、分かったから(笑)

さぼすけ

何一人で納得してるんだ?

なべざらし

どうせあれでしょ?今回は俺がきんぴらごぼう食ってる最中に『そういえばきんぴらごぼうのきんぴらって何なの?』とかお決まりの文句を言い始めて、そこから『じゃあ今回はきんぴらごぼうの由来について調べてみようぜ!』っていうパターンでしょ?展開がワンパ過ぎてバレバレなんだよなぁ(笑)

さぼすけ

まさにその通りなんだけどめっちゃ腹立つわ~。このアザラシぶっ飛ばしてぇ…。

 

 

きんぴらごぼうというのは我々日本に住む者にとっては
非常に身近な料理で、よく食べていると言う方、
むしろ大好物ですという方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、そんなきんぴらごぼうですが、
「きんぴら」っていうのがどういう意味なのか?
理解していると言う方は案外少ないのではないかと思います。
(俺も知りませんでした)

 

というわけで、今回はきんぴらごぼうの
名前の由来や意味などの雑学についてご紹介していきたいと思います。

 

 

きんぴらごぼうってどんな料理?

まずは基本的なところで、きんぴらごぼうとは一体どんな料理なのか?
改めておさらいしていきましょう。

 

きんぴらごぼうとは、酢水に漬けたささがきのごぼうや人参などを
砂糖や味醂、醤油を使って甘辛く炒めた料理で、
味のアクセントとして輪切りにした唐辛子や胡麻などを入れます。

 

使用する材料は主に

・ごぼう
・人参
・胡麻油
・醤油
・味醂
・砂糖
・鷹の爪
・炒り胡麻

といった感じで割とシンプル。

 

作り方も

1:ごぼうをささがきにして酢水に漬ける。人参は千切りにする
2:温めたフライパンに胡麻油を入れて水気を切ったごぼうを入れる
3:ごぼうがしんなりしてきたら人参を入れて炒める
4:人参もしんなりして来たら醤油・味醂・砂糖で味付け
5:最後にお好みで輪切りにした唐辛子と胡麻を入れて混ぜ合わせる

という比較的簡単なもので、
料理初心者の方でも簡単に作ることが出来ます。

 

なべざらし

ちなみに余談ですが、当サイトはお料理情報サイトではありません。その起源は雑学を紹介するサイトだったとされています。

 

きんぴらごぼうはご飯のおかずやお酒のアテなどなど、
様々な場面で活躍している日本人の大好物です。

 

さぼすけ

ちなみに余談ですが、日本人だけでなくサボテンの俺も好物としています。

 

 

きんぴらの由来はどこから?

では、きんぴらごぼうのきんぴらとは、
一体何が由来となってついたものなのでしょうか?

 

実はきんぴらとは漢字で「金平」と書くそうです。

 

この「金平」というのは、江戸時代初期に流行した浄瑠璃のひとつである
「金平浄瑠璃」の主人公である「坂田金平(さかたのきんぴら)」
の名前からとったものなんだそうです。

 

この坂田金平という名前、
何だか聞き覚えがある…という方もいると思いますが、
そう、この坂田金平はあの「坂田金時」の息子という設定の
キャラクターなんだそうです。

 

また、これも余談ですが、坂田金時というのは
まさかり担いで熊を馬の代わりにしていたあの「金太郎」
のモデルとなった人物です。

 

さぼすけ

金太郎って熊相手に相撲をしてたんだっけか。

なべざらし

どんだけ強いんだよ…。

 

この金平浄瑠璃というのはどんなお話なのかというと、
源頼光とその部下である坂田金時を含む四天王の次の世代の話と位置づけで、
頼光の甥である源頼義と四天王の息子である

・坂田金平
・渡辺竹綱
・碓氷定景
・卜部季春

という「子四天王」が活躍し、京都の平和を守るというお話です。

 

きんぴらの意味とは?

ゴボウ

では、このきんぴらという言葉には一体どんな意味が込められているのか?
と言うと、これは簡単に言うなら

・力強い
・パンチの効いた

という感じの意味と思っていただければいいでしょう。

 

何故こうした意味なのかと言うと、
この金平浄瑠璃の主人公である坂田金平は、

親である金時と同じくかなりの怪力の持ち主で、
非常に人気が高かったそうです。

 

なべざらし

サ〇ヤ人の息子がメチャクチャ強いのと同じで、金太郎の息子もまたメチャクチャ強かったってことね。

さぼすけ

フィジカルエリートのDNAは無事に受け継がれたわけだな。

 

特に坂田金時の息子である金平が人気であったためにこの名が付いたとされている。

 

きんぴらごぼうというのは味のアクセントとして唐辛子が使用されていて、
ちょっとパンチの効いた=強い味になっています。

 

また、ごぼうという食べ物は
カリカリ、コリコリとした強い歯ごたえがあるのも特徴で、
食べると精が付く食べ物として知られていました。

 

こうした要素が当時人気だった坂田金平になぞられて、
いつしかごぼうを甘辛く味付けして炒め煮した料理を
「きんぴらごぼう」と呼ぶようになったのです。

 

また、これを始まりとして、同じような作り方の炒め煮料理全般に
きんぴらという名前が付くようになったそうです。

 

なべざらし

つまりきんぴらごぼうっていうのは『パワー型ごぼう』みたいな意味だと考えればいいってことだな。

 

ごぼう以外のきんぴら料理

 

ちなみに、ごぼう以外にはどんなきんぴら料理があるのかと言うと

・人参
・じゃがいも
・蓮根
・こんにゃく
・ピーマン

などなど、様々なものがあるそうです。

 

そもそもきんぴらの味付けに使われる

・醤油
・砂糖
・味醂
・胡麻油
・唐辛子
・胡麻

というのは、けっこう色んな食材に合うので、
きんぴら〇〇のバリエーションが多いのはこれも理由の一つなのかもしれませんね。

 

なべざらし

でもきんぴらこんにゃくってフニャフニャしてるし、漢の中の漢たる金平の名前をつけるのには何か相応しくないんじゃないかな?

さぼすけ

細かいことは気にすんな。美味けりゃなんだっていいのだ。

 

 

ごぼうはどれくらい体に良いのか?

栄養士

前述の通り、昔から精の付く食べ物として扱われていたごぼうですが、
実際はどんな健康効果があるのでしょうか?
気になったのでちょっとまとめてみました。

 

ごぼうの大きな特徴は、何と言っても食物繊維が豊富なこと。
なんと100gあたりに5,7gも含まれています。

 

この食物繊維には

・腸の働きを整える
・コレステロールをコントロールする
・発がん性物質などの有害な物を体外に排出する
・便秘の改善
・血糖値の上昇を抑える

などなどの効果があります。

 

また、腸内の環境と言うのは実はお肌と密接な関係があり、
腸内環境が荒れていたり便秘気味だったりすると腸内で毒素が発生し、
その毒素が体内を巡ることによって肌荒れや吹き出物が出来る原因になるとか。

 

つまり、美容の観点から言っても
腸内環境を整えてくれるごぼうは非常に良い食品であると言えます。

 

また、ごぼうには利尿効果もあるので、体内の余分な水分を排出することが出来ます。

 

そのため、体がむくんでいる時などに食べると良いかもしれませんね。

 

さらに、ごぼう特有のあのシャキシャキ感。
あれはイヌリンという炭水化物によるもので、
イヌリンには腎臓の機能を高めてくれる働きがあるそうです。

 

ごぼうは様々な面で体に良く、
精が付く食べ物とされるのも納得のスペックを持っています。

 

なべざらし

俺もごぼう食って金平みたいに強くなる!

 

きんぴらごぼうまとめ:まさか強さの象徴だったとは…

 

きんぴらごぼうは、普段はただ何の気なしに
「うめー」と言いながら食べていたので、
まさか怪力無双の金平が語源だったとは予想外でした。

 

名前の由来やごぼうの効果などを知った今は、
これまでよりもさらに美味しくきんぴらごぼうを食べれるような気がします。

 

あなたもきんぴらごぼうを食べて、
金平のような怪力を手に入れましょう!

 

なべざらし

きんぴらごぼう食べ続ければ俺もいつかシャチと相撲で互角の勝負が出来るようになるかな?

さぼすけ

生物としての生まれながらのスペック差がなぁ…。