さぼすけ

いきなりすごくどうでもいい雑学だが、サボテンである俺は寒さや暑さに強い。そもそもサボテンが暮らしている砂漠と言うのは、昼は50度を超えるような暑さ、そして夜は一転して氷点下を下回るほど寒くなる。寒暖の差がメチャクチャ激しいわけだ。そんな砂漠で生まれ育った俺は当然、暑さにも寒さにも強いというわけだな フンス

なべざらし

あああああああ寒い日はやっぱり使い捨てカイロだよなああああああああ。

さぼすけ

お前どう見ても寒さに強い生物のはずなのに何でそんなもん使ってるんだ!?アザラシとしてのプライドはないのか!

なべざらし

はあ?寒い日にその身一つの裸一貫で我慢大会とかやってられんのですが?今日日アザラシも文明の利器をフル活用する時代なんすよ。

 

なべざらし

サボすけの自分語りも終わったことだし、今回は寒い日の心強い味方であるカイロについての雑学を紹介していくよ!

 

秋や冬などの寒くなる時期には、使い捨てカイロが欠かせない!
…という方も多いのではないでしょうか?

 

簡単に携帯出来て手軽に暖を取ることが出来る使い捨てカイロは、
寒い冬を乗り切る上で心強いパートナーとも言えます。
(使い捨てだから捨てちゃうんだけど)

 

しかし、冬になるとごく自然に使っているカイロですが、
そもそもこいつは一体いつから地球上にいて、

どういう仕組みで熱を発しているんだ?
と考えると途端に分からないことだらけになってしまいます。

 

というわけで、今回はそんなカイロの歴史や原理などについて
ご紹介していきたいと思います!

 

 

カイロの名前の由来

まずはカイロの名前の由来についてご紹介していきます。

 

この手軽に温かくなる物体が何故「カイロ」と呼ばれているのか?
と言うと、その名前の由来は「懐に入れる炉」というもので、
「懐炉→カイロ」という風に言われています。

 

割とストレートな名前の由来で分かりやすいですね。

 

カイロの歴史

 

そんなカイロさんですが、一体いつから歴史に現れたのか?と言うと、
その歴史はそこそこ長く、何と江戸時代にはその原型があったと言われています。

 

ただ、江戸時代にあったのはカイロという名前ではなく、
火鉢などで加熱した滑石を適度に冷ましたり、
布などに包んで使うという「温石(おんじゃく)」という物でした。

 

なべざらし

ここから偉大なるカイロ伝説はスタートするわけか。

 

そしてその後明治時代になると、
麻殻や殿炭粉を練った物を袋に詰め、
それを容器の中で燃やす「懐炉灰」が完成。

 

さらに大正時代になると、
ペンジンの気化ガスと白金の触媒を使った
「ペンジンカイロ」が誕生!

 

そして戦後、アメリカ軍の兵士が
鉄の粉と食塩によって熱を発生させる道具を使っていたの見た日本人が、
1978年についに使い捨てカイロを完成させたというわけです。

 

なべざらし

時代の変化と共に徐々に進化していくカイロ。今よりも未来の時代にはさらに進化してるかもしれないな。

さぼすけ

例えば?

なべざらし

必要な時に呼んだら来てくれるとか。

さぼすけ

進化しすぎだろ。

 

 

カイロに含まれる成分は何?

そんな進化の歴史を辿って今日の使い捨てカイロが生まれたわけですが、
現代の使い捨てカイロには一体どんな成分が含まれているのか?
ちょっと気になったので調べてみました。

 

というわけで、次は使い捨てカイロに含まれている成分についてご紹介していきます。

 

通常、一般的な使い捨てカイロに含まれているのは

・鉄粉
・活性炭
・塩類
・水
・バーミュライト

の5種類です。

 

なべざらし

バーミュライトってのはあんまり聞いたことないけど、他は何だか割と普通っぽいもので出来てるんだね。

さぼすけ

こいつらは一体どうやって熱を発するようになるんだろうか?

なべざらし

次の項目ではカイロが発熱する仕組みについて紹介していくよ。

 

カイロの仕組み:発熱する原理とは?

 

使い捨てカイロの成分を見て、
「何だか割と普通じゃね?」
と思った方も多いと思います。

 

では次は、これらがどういった仕組みで発熱するのか?
その原理についてご紹介していきます。

 

まずは結論から説明すると、カイロが発熱をするのは
「鉄が酸素と反応する時に熱が発生するから」というのが答えです。

 

カイロに含まれる鉄粉は、
酸素と反応して熱を発生させるための
いわば主役のようなものです。

 

そして、そんな鉄粉をサポートするのがその他の成分達なのです。

 

まず活性炭。

 

活性炭というのは表面に微細な孔が無数に空いています。
この孔に空気を取り込むことによって、
鉄粉が酸素と反応しやすくします。

 

そして次に塩類。

 

カイロに含まれている塩類というのは大抵は
塩化ナトリウム、あるいは塩化カリウムという成分ですが、
これらの塩類には燃焼を促進させる効果があります。

 

つまり、これもまた、鉄粉が酸素と反応しやすくするためのキーマンです。

 

そして次に水です。

 

鉄粉が酸素と反応するという事は、
それすなわち錆びるということですが、
この水は鉄粉が錆びるのを早める役割があります。

 

そして最後に聞き覚えがあんまりない謎の成分であるバーミュライト。

 

彼は保湿剤の役割を担っていて、
鉄粉がベタベタするのを防ぐ役割を持っています。

 

カイロはこれらの成分の緻密な連係プレーによって、
手軽に暖かくなってくれるということですね。

ありがたやありがたや。

 

なべざらし

グラッ〇ラー刃牙で言う所のリップ・トゥース・タングのような鮮やかな連携プレーだな。

さぼすけ

元ネタが通じる人はいるんだろうか…。

 

カイロの効果的な貼り方は?

ここで豆知識として、
使い捨てカイロを貼る時はどこに貼ると効果的なのか?
というポイントをご紹介していきます。

 

なべざらし

君も目指せカイロマスター!

 

首の後ろ:

まずご紹介するのは首の後ろの部分です。

首には大きな血管が通っているため、ここをカイロで温めると
血行も良くなって効率的に体全体を温めることが出来ます。

 

へその下の部分:

次にオススメなのはへそから指二本ほど下の部分です。

 

ここには「気海(きかい)」というツボがあるのですが、
この気海は「元気の源」とも言えるツボで、
ここを温めておくと体調が安定し、元気に過ごせるんだとか。

 

冬は体調を崩しやすいので、
この気海をカイロで温めるといいかもしれませんね。

 

かかとのちょっと上の部分:

次にご紹介するのは、足の部分。
かかとのちょっと上のあたりです。

 

この部分には「太谿(たいけい)」というツボがあり、
冷えに対して効果的なツボなんだとか。

 

また、足のくるぶしの周辺には大きな血管が通っているので、
体全体を温める意味でも足にカイロを貼るのは効果的です。

 

案外「頭寒足熱」などの「足を温めると良い」という類の言葉は、
この足の血管を温めると全身が温まるぞという意味なのかもしれませんね。

 

なべざらし「使い捨てカイロも貼り方一つでもっともっと効果が高まるんだな~。アザラシの俺はどこに貼ればいいんだか分からんから全身に装備してるけど。」

 

使い捨てカイロを始めて販売したのは何とお菓子メーカー!?

 

また、これもカイロに関する雑学ですが、
使い捨てカイロを最初に開発し、発売したのはお菓子メーカー…、
そう、あのロッテなんだそうです!

 

元々は九州限定で販売されていた「アッタカサン」という商品を
昔のロッテ「ロッテ電子工業」が改良し、
「ホカロン」という名前で全国に販売したとか。

 

なべざらし

ていうか、九州って暖かいんじゃないのか…?

さぼすけ

暖かい地方で販売されていた暖を取るための商品を元に使い捨てカイロが開発されたってのも、何だかおかしな話だな。

なべざらし

それはそれとして、ロッテのお陰で今俺は使い捨てカイロの温もりを感じることが出来ていると考えれば、ロッテには感謝しないとな!これからはロッテのお菓子しか食べません。

 

このホカロンは、「ロッテのカイロはあったかいね」
というキャッチフレーズと共に世間に広まり、
爆発的に売れたんだそうです。

 

カイロまとめ:シンプルな構造で効果的なアイテムってのがすごい!

 

今回はカイロについての雑学をご紹介しました。

 

こういう普段何気なく使っている商品でも、
その歴史や原理などを深く掘り下げていくと
色々な進化の過程が見れると言うのが面白いですね。

 

また、使い捨てカイロは割とよくありそうな素材で出来ているのに、
あんなに使い勝手阿が良いと言うのも目から鱗でした。

 

何だか知恵を振り絞ってやり繰りして完成させたという感じがして、
人間の努力の結晶って言うイメージが湧きます。

なべざらし

冬が来たら今年もカイロさんのお世話になろう。

さぼすけ

俺も無理せずカイロ使ってみようかな。