なあ…前から思ってたんだけど、ハリセンボンとサボすけって似てるよね。刺々しい所とか。
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そこに気付くとはやはり天才か。
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何!?つまり…
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そう、実は奴と俺は生き別れた兄弟…。
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何だってええええええええ明日の朝刊の一面決まったああああああああ!!!
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言うまでもなく嘘だけどな。
どうもなべざらしです。
俺は海の生物なので、同じ海に住んでいる魚とかにも興味があり、
暇な時なんかによく調べて「へーこんな生き物いるんだ」とか、
「こいつ実はこんな生態系だったのか…」と一人感心したりしています。
そんな中で今回、ハリセンボンについて調べる機会があったので、
今回はハリセンボンの話をしたいと思います。
ハリセンボンと言えば、一見間の抜けた顔ですが、
いざとなると体を膨らませてトゲを全面に押し出してくるのが特徴ですが、
一体ハリセンボンはどんな生態系をしているのでしょうか?
というわけで、今回はハリセンボンについての雑学です。
ハリセンボンの生態系について
まずはハリセンボンの生態系についてご紹介していきたいと思います。
ハリセンボンは熱帯から温帯にかけて広く分布している魚です。
ハリセンボン科の魚は全世界で6属20種類ほどが発見されており、
全長は15cmほどの小さいものから、70cmを超える大物まで幅広く存在しています。
ちなみに、ハリセンボンは「フグ目ハリセンボン科」の生き物なので、
フグとは大きなカテゴリーで見ると親戚のようなものです。
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サボすけの親族ではなかったのか…。
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そもそも俺は魚じゃねえだろ。かけ離れすぎだろ。
・腹びれがない
・顎の歯が癒合している
・皮膚が厚いこと
・敵に襲われると水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませる
・肉食性である
などなど、フグ科と共通した特徴を多く持っています。
ちなみに、貝や甲殻類、ウニなどが好物で、
ウニの殻なども丈夫な歯を使って噛み砕いて食べるという
パワフルな一面を持っている魚です。
ハリセンボンの最大の特徴は、何と言ってもそのトゲ!
普段はトゲは寝ていて目立ちませんが、
外敵などに出くわした際は水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませ、
ついでにトゲも全方位に立ち上がって触れる物皆傷つける戦闘モードに入ります。
ちなみに、ハリセンボンと言う名前ではありますが、
実はそのトゲの本数は千本もなく、およそ350本前後だそうです。
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実際の倍以上も本数サバ読んでるなんて太い野郎だな。
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まあ人間が見た目から勝手につけた名前だろうしな。
ハリセンボンによる被害
ハリセンボンは時折、漁に被害をもたらすこともあります。
と言うのも、網にかかったハリセンボンが引き上げられた時に
「やべぇ!威嚇しなきゃ!」と慌てて体を膨らませることによって、
一緒にかかった他の魚を傷つけてしまい、商品価値が無くなってしまうというものです。
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俺はピンチになっても鍋を被るだけだから、他の魚を傷つけるようなことはしないけどな。
ハリセンボンはフグと同じく毒はあるのか?
ハリセンボンはフグ目ハリセンボン科…ということですが、
ハリセンボンにもフグと同様に強烈な猛毒は含まれているのでしょうか?
実は、ハリセンボンはフグの仲間ではありますが、毒はありません。
フグが外敵から身を守るために毒を持ったのに対し、
ハリセンボンは体に無数のトゲを生やすことによって
身を守るという進化のルートを辿ったようです。
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ゲームで言うならフグは特殊能力タイプ、ハリセンボンは物理アタッカーって感じか。
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お前は一体何タイプなんだ。
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俺は可愛い癒し系だからヒーラー枠よ。もしくは鍋で防御も出来るから回復と防御が得意なパラディンってところかな。
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自分を美化し過ぎだろ。
全身に鋭いトゲを生やしたハリセンボンを
わざわざ食べようとする生き物はあまりいないらしく、
天敵らしい天敵はいないと言われています。
それでも、たまにマグロやサメなどの大型の魚に誤飲されることはあるそうです。
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俺も全身にトゲ生やせばシャチとかにいじめられずに済むかな?
ハリセンボンは料理して食べれるのか?
ハリセンボンをわざわざ食べる生き物はいないと言ったな…。あれは嘘だ。
実は、全身凶器とも言えるハリセンボンをあえて食べる生き物はいます。
そう!猛毒があるフグすらなんとかして食べようとするクレイジー生物・人類です。
仲間であるフグが人間によって調理されてしまうように、
実はハリセンボンも人間によって美味しく料理されてしまいます。
例えば、沖縄ではハリセンボンはアバサーと呼ばれ、
皮が剥かれた状態で市場に並びます。
そして、ハリセンボンはアバサー汁と言った汁物などに調理されます。
新鮮な場合は刺身で食べることも可能です。
その他には、唐揚げなどの調理法もありです。
また、ハリセンボンはフグと違って毒がないため、
調理師免許もいらないし肝なども食べられます。
しかも身はプルプルと弾力があって癖もなく普通に美味しい。
肝も濃厚な味わいがあって美味です。
ただし、卵だけは毒があるため食べないようにしましょう。
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全身凶器のハリセンボンも皮を剥かれてしまっては無力か…。それにしても人類恐るべし。
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信じられねぇ…。あの地元(海)じゃ負け知らずだったハリセンボンが…。
さらに衝撃の事実がありますが、何と台湾では
ハリセンボンのトゲがついた凶器とも言える皮も料理してしまうそうです。
どうやって食べるのか?というと、これも驚きですが、
なんとトゲを全部引っこ抜いて皮を湯引きするんだとか。
さすが猛毒であるフグの肝を何とかして食べようと試行錯誤した人類。
新しい味覚のためならどんな手間も惜しみません。
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食べられたくないので、人類の皆さんとは仲良くしていこうと思います。
ハリセンボンは飼育が可能?
ハリセンボンの特徴的な見た目に魅力を感じて、
ペットとして飼うという方もいます。
ハリセンボンはネット通販やアクアリウムショップで購入することができ、
価格はおよそ2800~3500円ほど。
ただし、
・ストレスに弱い
・フンを大量にするので水が汚れやすい
・成長のスピードが速いのでいつの間にか大きくなってる
・気の強い性格
・鱗が無いので体を保護する能力が低く、病気にかかりやすい
という特徴がありますので、
飼育するにはけっこう気を遣います。
ハリセンボンを飼育する際は、
最低でも90cm以上の水槽を用意し、
小まめに水を取り替えてあげることが重要です。
また、他の魚と一緒の水槽に入れると攻撃を仕掛けたり、
最悪食べてしまうこともありますので避けた方が良いでしょう。
(サンゴなども食べてしまうのでNG)
餌については、前述の通り貝類や甲殻類は好きですが、
最初は人工の餌を与えても食べ物だと認識してくれない場合があるようです。
そのため、初めは乾燥エビなどを与えて、
そこに人工の餌を混ぜて少しずつ慣れさせていくのがいいでしょう。
何にせよ飼育するのが難しい魚であることは間違いないので、
初心者の方には向かないかもしれませんね。
ハリセンボンまとめ:見た目通り中々やばいやつ!
ハリセンボンは大人しい生き物が身を守るためにトゲを生やしているのではなく、
元々攻撃的なやつがさらにトゲで武装をしているという、
言ってしまえばかなり気合の入ったヤンキーのような魚と言えます。
でも、そんなやばそうなやつすら食べちゃうあたり、
一番やばいのはやっぱり人間なんだな~としみじみ思いました。
それはそうと、ハリセンボンがフグの仲間だと思うと、
その鍋や唐揚げというのはけっこう美味しそうですよね。
もし機会があったら是非食べてみたいと思います。
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そんじゃ、ハリセンボンの唐揚げの味を妄想しながら寝ます。