もうダメだ…ハエを叩ける気がしない…。
たしかに、あんな研究結果を見せられたらね。
もう何もやる気が起きない。寝よう…。
お前はサボる口実を探しているだけだろ!
ハエを叩こうとして逃げられてしまい、イライラした経験はありませんか?俺はしょっちゅうあります。
頑張ってハエを叩こうと思っても、相手のスピードについていけずに何処に行ってしまったのか見失ってしまい、「今回は見逃してやる…」と思って一時諦め、その後結局また周りをブンブン飛び回られてストレスがマッハで加速していく…なんてこともよくありますよね。
特にうっかり部屋に二匹とか、複数のハエがいた場合なんかは最悪です。代わる代わる周囲を飛び回るハエのお陰で怒りが頂点に達してしまうという方も多いのではないでしょうか。
ブンブン飛び回って鬱陶しい上にすぐに逃げてしまって中々叩けないハエ。何故あんなにハエは回避性能が高いのか!?気になりませんか?
というわけで今回は「なぜハエは速え~のか?」について調べてみました。
風圧を感じ取っているから
実はハエは、その僅かな風圧をいち早く敏感に察知して周囲の危険を悟り、回避行動をとっているわけですね。
ハエたたきは網目状の形になっていますが、これはひとえにハエに風圧を感知させないための工夫。ハエ叩きはハエの生態系を研究した結果生まれた対ハエ用兵器ということですな。
僅かな風圧を感じ取って攻撃を回避するとかまるで漫画にでも出てきそうな感じだよな。
逆にハエが漫画のそういうキャラを見たら「こういうことするやつ現実にもいるよな」とか思ってそう。
小さな虫が雨の日でも飛び回ることが出来るのも風圧があるから
あれも、落下してくる雨が知らないうちに「風圧」を発生させているため、虫はいとも簡単に回避することが出来ます。
ぐぬぬ…。 凄いけどイライラする! 凄いけど!!
あんな絶え間なく降ってくる雨水すら風圧を感知して回避するとか、もしかしてハエってとんでもない生き物なんじゃないか…?
もはや人間じゃねーな。
人間じゃねーよ。
更に驚くべきハエの研究結果が
ハエの回避性能の秘密は、実は風圧を感知する能力だけではありません。実は羽の動きにもすごい能力が隠されているのです。
アメリカのワシントン大学で、ハエを研究している生物学者「マイケル・ディッキンソン教授」率いる研究チームの発表により、新たに衝撃の事実が判明しました。
この研究には、ハイスピードカメラを使用して、ハエがピンチを脱出する時に「どのような動きをしていて、何秒かかっているのか」を分析しました。
その動きの速さというのがなんと…人間の瞬きの50分の1のスピードらしいのです。
大体100分の1秒ですね。
ハエは1秒間に200回も羽ばたきをしますが、そのうちの1回の羽ばたきの動きを変えることによって、見事に方向転換&回避行動をしているわけです。
ハエってかなり高性能なんじゃ…。
その昔、ハエと人間を混ぜたホラー映画がありましたが、実際にハエ人間が存在したら結構シャレにならなレベルになるのでは…。
ハエと人間が融合したら、凄まじい機動力を持つ人間が誕生するのかもしれない…。
このように「風圧」をいち早く察知する力と、優れた「羽ばたきの技術」を組み合わせることにより、あの素晴らしい(イライラする)回避性能を発揮していたんですね。
ハエが凄い生き物だってのは分かったけど、この研究は一体何の役に立つんだろうか…。
いつかハエの動きと同じような動きが出来るロボットとか戦闘機とかが開発されるのかもしれんぞ。
あんな急旋回する戦闘機が出来たら中のパイロットの人が大変そう。
ちなみにハエの時速は?
風圧を感じ取り、恐ろしいまでの旋回性能によって圧倒的な回避力を誇るハエですが、そんなハエは一体どれくらいの飛行速度が出ているのかというと、実は時速8~12kmほどなんだとか。
時速10km前後と言うと、人間で例えるならランニングくらいの速さでしょうか?
いつも叩こうとしては飛び去り、すぐに何処に行ったのか見失ってしまうので、ハエは非常に素早いというイメージを持っているという方も多いのではないかと思いますが、しかし実際に時速で表すと案外そんなに速くないみたいです。
しかし何度も言うようですが、そんな案外速くないハエでも仕留めるのは中々難しい…。ハエの感知能力と旋回能力は本当に恐ろしい能力ですね。
つまり回避力には最高速度ってのはあんまり関係ないってことなのかもしれないな。
そういうことだな。
俺もハエみたいな旋回力を身につければ、シャチに襲われた時でも回避しまくって逆に弄ぶことが可能になるのではないだろうか…。
余談:ハエは何故手足を擦るのか
ハエと言えば素早いのもそうですが、独特の手足を擦るような動作も特徴の一つですよね。
(ぶっちゃけ見ていて気持ちのいいものでもないのでやめてほしいですが…)
あの手足を擦る動作には一体どんな意味があるのか?と言うと、汚れを落とすという意味があるんだそうです。
皆さんご存知の通り、ハエは壁や天井などにもピタッと止まることが出来ますよね。その変幻自在っぷりがまたムカつくのですが…。
あれは何故かと言うと、ハエの手足からは壁などに張り付くための粘液が出ているからです。
しかしそんな手足も、ゴミや汚れなどがくっついていると壁などに引っ付いて人間を翻弄することが出来なくなってしまいます。
別に人間をおちょくるために壁に張り付いてるわけではないと思うけどな。
なので、手足を擦って汚れを落とすのはハエにとって重要な行動というわけです。
また、実はハエは手足に味などを感じる器官が付いているため、これも当然手足が汚れていると当然鈍ってしまいます。そうした意味でも重要な行動なんだそうです。
でもやっぱり見てて不愉快だからやめてほしい。
結果:それでもやっぱりムカつくのがハエ
ハエは今回ご紹介した通り、非常に優れた能力を持っています。正直凄いです。脱帽です。こればっかりは認めるしかありません。
しかし、すごいのは認めるけど夏場のハエは本当にイライラする!これもあた事実!
そんな感じで、尊敬してるんだかイライラしてるんだか分からないような記事になりました。
まとめると…
・ハエは風圧を感じ取ることにより、ハエ叩きを回避している
・ハエの回避行動は瞬きよりも速い
・1秒間に200回の羽ばたきをする
こんな感じの内容でした。
通りでなかなかハエを叩くことが出来なかったワケか…。
こんな研究結果を見せられてしまったら、余計にハエを叩く気になれませんね。困ったものだ。
ちなみに、この研究をした教授が、ハエたたきの時のアドバイスとして、
「ハエは直接狙わずに、飛ぶ先を予測して叩くべき」
とコメントしています。運ゲー(運が絡むこと)じゃん!
もしかしたらハエを研究しまくった結果、ハエがどの方向に逃げるかを予測する装置とかが開発されるかもしれんぞ。
えらい限定的な使い道の研究結果だな…。
なにかいいハエ叩きの方法ないかなー。
ではでは!