なべざらし

たまに田んぼの中を鴨たちが我が物顔で占拠している光景が見られるけど、あれは一体何なの?鴨たちによる人間界への領域侵犯か何か?

さぼすけ

その理屈だとお前も人間界に領域侵犯してることになるぞ…。それはそれとして、あれは合鴨農法と言う農業の方法の一種だ。あの鴨たちは人間の農業を手伝っているんだぞ。

なべざらし

ピキーン (この流れは『お前も少しは人間社会に貢献したほうが良いんじゃないのか?』とか小言を言われるパターン!)よし、じゃあ今回はそんな合鴨農法にはどんなメリットがあるのか?などなど、合鴨農法についての雑学を調査していこう!

さぼすけ

? よく分からんが今回はやる気があるな。

 

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合鴨農法とは?メリット・デメリットについて

それでは、早速合鴨農法について調べてまいりましょう。

 

合鴨農法というのは、田んぼに合鴨を放し飼いにする農法のこと!

 

何故わざわざ田んぼに合鴨を放つのか!?
それには4つの理由があります。

 

1・田んぼに蔓延る害虫共を駆除!:

 

まず一つ目の理由は害虫駆除のため。

 

やはり農業というのは害虫との戦い。
それは稲作も例外ではありません。

 

そこで活躍するのがこの合鴨たち!
合鴨は雑食性なので田んぼの中にいる害虫たちを
好んで食べてくれます。

 

田んぼ中を徘徊して回り、
害虫を見つけては食べ、
見つけては食べしてくれます。

つまり田んぼの自動防御装置!

ガードマンになってくれるということですね!

 

なべざらし

そんな合鴨たちは別名『田んぼのルンバ』と呼ばれております。

さぼすけ

嘘を吹き込むな嘘を。

 

2・許可なく生えてくる雑草共を除草!

 

合鴨は雑食性なので、食べてくれるのは害虫だけではありません。
田んぼの中に生えている雑草も一緒に食べてくれます。

 

雑草が生えていると、
その雑草に土の栄養が取られてしまうので、
稲の生育にも悪影響があります。

 

害虫やら雑草やら、田んぼの邪魔者たちを
自動的にパクパクしてくれるのが合鴨農法の素晴らしい所。

 

手間が減って人間は大助かりですね。

 

また、合鴨にとってもご飯を食べていることになるので
まさにWIN-WINの関係と言えるでしょう。

 

なべざらし

合鴨たちにとっても、田んぼの警備員は天職ということですな。

 

3:中耕効果もあり!

 

さらに、合鴨たちが田んぼの中を徘徊することによって
中耕の効果も得ることが出来ます。

 

中耕というのは、作物を植えて育てている途中で
土を少しだけ耕すことを言います。

 

合鴨が田んぼをバシャバシャしながら移動したり、
害虫や雑草を食べるためにクチバシでツンツンすることで、
田んぼの中の泥水がかき回されます。

 

すると、稲の根っこにも酸素が行き渡りやすくなり、
生育を助ける効果があるのです。

 

また、泥をかき回すことは雑草が繁殖するのを防ぐ効果もあるそうです。

 

さぼすけ

行動の全てが稲作につながるのだぁっ!!

 

4・肥料も与えてくれる!

 

合鴨さんたちも血が通っている生き物なので、
当然生きている限りは排泄物が出るわけですが、
この排泄物が稲にとっては優れた有機肥料になるんだとか。

 

田んぼの邪魔者を食べて肥料に変換してくれるとは、
合鴨とはまさか田んぼで人間と共生するために
生まれた鳥なのではないだろうか?

 

なべざらし

俺もご飯を食べたらお金を排出するような感じで社会貢献出来るような能力が欲しいな。

 

 

5・コスト削減

 

害虫や雑草の対策、田んぼへの肥料。

 

これらを農薬や市販の肥料で賄うとなると、
やはりお金がかかってしまいます。

 

しかし、合鴨農法なら合鴨たちが勝手に害虫対策をし、
勝手に除草作業を行い、勝手に肥料を与えてくれます。

 

そのため、お財布に優しいというのも合鴨農法の特徴です。

 

なべざらし

稲と人間に優しく、害虫と雑草には厳しいのね。

 

 

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合鴨農法の歴史

こんな便利な合鴨農法は一体いつ誰が思いついたのか!?
次はその歴史について追っていこうと思います。

 

そもそも日本に合鴨が来たのは平安時代のこと。
中国から渡来してきたと言われており、
虫除けのために飼われていたと言います。

 

豊臣秀吉は田んぼにアヒルを放つことを
奨励していたというお話がありますが、
当時合鴨が使われていたのかは定かではありません。

 

本格的な合鴨農法が生まれたのは1985年のこと。
けっこう最近になって確立された技術のようですね。

 

1985年、富山県の福野町の農家である
荒田清耕(あらたせいこう)さんが田んぼの生態系を保つ
無農薬栽培法の一環として合鴨除草法を確立したのがきっかけで、
合鴨農法は全国に広がり、さらに研究・改良がされるようになっていったそうです。

 

合鴨農法のその後:鴨たちの末路は?

田んぼを害虫や雑草から守り抜き、
無事に稲の収穫を終えた後、合鴨たちはどうなるのか?
気になる人も多いのではないかと思います。

 

「田んぼを一年守った経験を活かして、来年もベテランとして働くのかな?」

 

と思う方もいるかも知れませんが、現実は非情。
合鴨たちはシーズンが終わると食肉加工されて出荷されたり、
農家さんに美味しく頂かれることになります。

 

これは何故かと言うと、合鴨農法は基本的に
幼い雛鳥を田んぼに放つところから始まるのですが、
合鴨は大きくなってしまうと稲の穂自体を食べてしまうからなんだそうです。

 

小さいうちは稲に危害が及ぶようなことはないのですが、
大きくなってしまうと稲も食べれるようになってしまうということですね。

 

なべざらし

稲を守るための合鴨が稲を食べてしまうのはルール違反なのだ…。

 

そのため、同じメンバーが二年目に繰り越されることはなく、
毎年毎年新メンバーでのスタートにする必要があります。

 

さぼすけ

悲しいけど農業をやっていくにはパートナーとして働いた合鴨たちの命を頂かなくてはいけないのも事実なのだ。

なべざらし

それはそうとして鴨食いたい!

さぼすけ

せっかくのしんみりした空気が台無しじゃ。

 

合鴨農法の欠点とは?

 

害虫駆除や除草だけではなく、
田んぼの中耕や肥料やりにもなり、
最終的には食料にもなる無駄の無い合鴨農法。

 

しかし、そんな合鴨農法にも
まだまだ改善するべき問題点はあるようです。

 

最後に合鴨農法のかかえる問題点について
ご紹介していきたいと思います。

 

1・柵や防鳥糸などの設置が必要

 

まず第一の問題は、柵や防鳥糸などで田んぼを囲う必要があること。

 

これは何故かと言うと、合鴨もやはり鳥ですので、
こうした柵がないと飛んで逃げてしまうからです。

 

また、合鴨を狙って現れるカラスやタヌキなどの外敵から守る意味もあります。

 

合鴨は一方的に害虫や雑草を食べるだけではなく、
当然外敵に食べられてしまうリスクもあるということですね。

 

2・飼育にかかる手間とコスト

 

また、合鴨を飼育するのに必要な手間とコストも無視出来ません。

 

まず、稲作が始まる前の段階までは
雛鳥に餌を上げたり寒くないように温めてあげたりと
お世話をしなくてはいけません。

 

また、田んぼの害虫や雑草だけでは実は栄養が足りないので、
別に餌を与えて栄養を補って上げる必要もあります。

 

合鴨の生活は全て自給自足というわけにはいかないのです。

 

3・収穫量が劣る

 

合鴨農法の弱点として、収穫量がやはり少なくなってしまうことが挙げられます。
収穫量の面では農薬や化学肥料を大量に使う農法の方が上のようです。

 

4・合鴨の出荷ルートの確保が難しい

 

稲作が終わると最終的には食肉になる合鴨ですが、
日本では合鴨の消費量が少ないため販売ルートを確保するのが難しく、
さらにその買取価格も安いというのネックとなっています。

 

合鴨は水鳥であるため羽が抜けにくく、
加工に手間がかかるので買取価格が安くされるそうです。

 

また、前述のように合鴨自体が外敵に襲われてしまってロスしてしまったり、
お世話にかかるコストもあるため合鴨を販売して利益を得るのは難しいのが現状です。

 

合鴨農法まとめ:もし農家になったらやってみたい…

 

様々なメリット、そして様々なデメリットを併せ持つ合鴨農法。

 

合鴨が害虫や雑草を食べて稲を育て、
最終的にはその合鴨も人間に食べられる…。

 

なんだか自然のサイクルのようなものを
感じさせる農法だな~というのが正直な感想です。
もし将来農家になったらやってみたいと思います。

 

なべざらし

合鴨も社会に貢献してるんだから、俺も頑張らないとな!というわけで明日から本気出します。お休みなさい。