なべざらし

手塚治虫先生の名作である『鉄腕ア〇ム』の主人公のア〇ムは10万馬力って言われてるよね。

さぼすけ

言われてるな。

なべざらし

10万馬力なんて言われると何だかめちゃくちゃ強い感じに聞こえるんだけど、ここで俺はこのイメージにあえて一石を投じたい!ア〇ムって本当に強いのかと!

さぼすけ

ア〇ムは劇中で走ってる車を片手で止めたり、戦闘機をパンチ一発で破壊したりしてるから間違いなく強いと思うぞ…。

なべざらし

ていうか、そもそも馬力っていうのがよく分からないから、ア〇ムの強さが俺には分からんのですよ。1馬力って一体どんくらいのパワーなの?

さぼすけ

お前が分からないからって理由で性能を疑われるア〇ムの身にもなってみろよ…。でも、言われてみれば、馬力って機械とかのパワーを見る時とかによく『この機械は馬力がある』とか言うけど、詳しい内容ってよく分からないな。

なべざらし

ということで、今回は馬力とは一体何なのか!?馬力についての雑学をご紹介していきたいと思います。

 

 

馬力って一体どういうものなの?

では、まずは馬力とは一体なんの事なのか?
詳しく調べてみましょう。

 

まず、馬力とは一体何の事なのか?
という点についてですが、これは

「1秒あたりに変換されているエネルギーを表す単位の一つ」

ということなんだそうです。

 

さぼすけ

あらためて言われると初めて知ったって感じだ。

 

ちなみに、馬力と同じように
1秒当たりに変換されているエネルギーを表す単位としては、
「w(ワット)」や「kw(キロワット)」というのもあります。
むしろ現代ではこっちの方が主流ですね。

 

なべざらし

ガン〇ムとかのブースターの出力とかを調べてみると、馬力とかじゃなくてkwで表記されてるね。

 

 

馬力の由来や起源:そのまんま馬の力だった

この馬力という単位は何が元になっているかというと、
その名の通り「馬の力」が元となっています。

 

馬力と言う単位はそもそもいつ出来たのかと言うと、
イギリスでジェームズ・ワットという方が
蒸気機関の能力を示すのに馬の力を基準にしたのが始まりです。

 

ジェームズさんは荷を引く馬が
継続的に荷を引っ張った際のエネルギーを基準にして
1馬力という単位を作りました。

 

なべざらし

馬が継続的に出す力が馬力っていうことは、馬力は別に馬一頭の全力パワーのことではないってことか。

 

さぼすけ

俺はてっきり馬一頭の全力パワーのことだと思ってたわ。

 

ちなみに、この馬力をワットに換算すると、
745,7ワット程になるんだそうです。

 

国ごとで馬力の強さはちょっと違う?

 

先ほど、馬力と言う単位はイギリスが発祥で、
その強さはワットで言うと745,7ワットほどと紹介しましたが、
実はこれはイギリスの馬力の単位だから「英馬力」と言われています。
国によって馬力の強さはちょっと違うのです。

 

例えば、イギリスの後に馬力が伝わったとされるフランスでは、
イギリスの英馬力を参考にしつつも数式を簡略しようと試み、
その結果「仏馬力」という単位が生まれました。

 

これも大元は馬一頭分の継続的に発揮出来るパワーを元としていますが、
仏馬力は英馬力と違ってワット換算すると735,49875ワットと、
ちょっと弱くなっているんだとか。

 

また、この馬力の単位は日本に渡った際は、
また独自の改良が行われて日本馬力が生まれました。

 

この日本馬力は基本的に仏馬力を基準に考えられていますが、
ワット換算すると750ワットとキリの良い数字になっているようです。

 

このように、一口に馬力と言っても
国ごとにちょっと違うんだそうです。

 

なべざらし

なんか微妙にしか違わないし、分かりやすい数字に統一してしまった方がいいんじゃないかな…。

 

 

1馬力って結局どれくらいの強さなの?

1馬力は大体750ワットくらいだってのは分かったけど、
結局750ワットってどんくらいの強さだよ!?

 

と疑問に思う方も多いのではないかと思います。
(俺もかなりそこは気になりました。)

 

というわけで750ワットがどれくらいの強さなのかを調べてみると、
これは大体「75kgの重量の物体を1秒間に1m動かすくらいの力」
なんだそうです。

 

なべざらし

え…?1馬力ってめちゃくちゃ強くない…?

 

 

さぼすけ

冒頭でも紹介したア〇ムは10万馬力なので、単純に計算すると1秒で75kgの物体を100km移動させる。または7500tの重量を1秒間に1m動かすことが出来るってことになるな。

 

なべざらし

ア〇ムの強さが天文学的なことになって逆に分からなくなってしまったんだが…。

 

 

人間も頑張れば1馬力くらいは出せる!?

 

1馬力は75kgの重量を1秒に1m動かす力。

 

なんだかこう聞くと、馬というのは人間からしてみると
途方もないパワーを持っている生き物のように感じます。
(まあ事実人間からしてみれば逆立ちしても勝てないパワーですが。)

 

しかし、実は人間も全力を出せば1馬力くらいの力は出ているんだそうです。

 

例えば100m走の時などは瞬間的には1馬力くらいの力は出ているんだとか。
人間もやれば出来るってことですね!

 

ただし、サラブレットなどの馬が全力を出した際は
数十馬力くらいの力が瞬間的に出ているんだそうです。

 

やはり馬と言うのは人間からしてみると、
凄まじいパワーを持っているということは間違いないようです。

 

なべざらし

まあそもそも人間の力じゃ大変だから馬に馬車を引いてもらったり、農作業を手伝ってもらってたわけだしね…。

さぼすけ

人間は筋力は弱くても知恵と道具があるから落ち込むことないぞ。

 

 

馬力とトルクって何が違うの?

馬力と同じように、
車などの機械の力強さを表す言葉として
「トルク」というものがあります。

 

けっこう皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、このトルクと馬力って一体何が違うのか?
と言われると「何が違うの?」となってしまいますよね。

 

さぼすけ

確かにトルクと馬力って何が違うのか分からんですたい…。

 

 

このトルクと馬力の違いは一体何なのかと言うと

・トルク=瞬間的なパワー
・馬力=継続的なパワー

ということなんだそうです。

 

車で表すなら、加速性能の高さというのはトルクに関係しており、
最高速度の高さは馬力に関係しているということですね。

 

ちなみに、トルクというのはラテン語で言う「捩じる」という言葉が語源で、
昔は針金を捩じって作られたネックレスをトルクと呼んでいたんだとか。

 

馬力まとめ:フィクションに出てくるロボットがいかにヤバイかが分かった

 

漠然と機械のパワーを表すものだというイメージしかなかった馬力ですが、
よくよく調べてみるとその定義が分かってスッキリしたと共に、
馬の力って人間よりもはるかに強いんだな~と驚かされました。
(しかも全力じゃないパワーだからね1馬力って…。)

 

加えて戦慄したのが漫画やアニメなどの
フィクションに出てくるロボット達の恐ろしさです。

 

ア〇ムの手にかかれば成人男性が1秒で100kmくらいぶっ飛ばされたり、
担いで運ばれたりすると考えると一体何が目的でこんなモンスターマシンが出来たのかと
フィクションにマジツッコみしたくなってしまいます。
(まあ単純計算なので間違ってる部分も多々あると思いますが。)

 

こうした知識があると、何だかSF作品などを見る時も
また違った楽しみ方が出来るようになるかもしれませんね。

 

なべざらし

ア〇ム君には逆立ちしても勝てないということが分かったので、共闘とかする夢を見ながら楽しみたいと思います。そんじゃおやすみなさ~い。