ノミのように飛べたらシャチから逃げられるのかな。
アイツから逃げるためには相当高く飛ばなければ無理だぞ。
じゃあいいや。面倒くさ。
諦めんなよ! 少しはジャンプの練習しよ!?
ノミという生き物がいます。
人間には見えるか見えないかくらいの小さなサイズの生き物ですね。
よく、体のわりに高く跳べる虫として知られています。
垂直で20センチ以上跳ぶので、人間に例えると30階建てのビルを飛び越えるのと同じジャンプ力になります
こんなに跳べたら人生楽しいだろうな~。
多分車とか必要なくなるかもしれないよね。
しかし、こんなスーパーマン並みのジャンプ力を誇る「ノミ」ですが、何とも言えない弱点が存在したんです。
ノミは殆どの着地に失敗している
ノミはジャンプした後に着地に失敗しているんです、
えぇ…?一体どういうことなの?
実はノミは仮面ライガーがジャンプするときのようにクルクル回転しながらジャンプしています。
跳ぶ勢いが強すぎるからかもしれませんが、とにかくクルクル回っているんですよね。
で、そんな状態なので当然「着地地点」はおろか、着地の方法すら考えていません。
猫はどんな姿勢からでもしっかりと着地するといいますが、ノミは違ったんですね。
結局頭やお尻、背中などから豪快に
「ズドーン!」
と地面に落ちるわけです。
しかし、ノミはサイズの割に体がとても固いので怪我をすることはありません。
なるほど、ジャンプ力や固さを特化させることで自然界で生き残ってきたんですね。
ノミはなんでこんなに跳べるのか?
ノミが高く跳べるのには理由があります。
それは、筋肉だけではなく足の付け根に「レジリン」というたんぱく質を備えているからです。
このレジリンは筋肉で作られたエネルギーを無駄なくジャンプに繋げることができます。
本来人間がジャンプをしようとすると、熱としてエネルギーが逃げてしまうので50%くらいしか力を使いきれていないと言います。
しかし、ノミの場合はレジリンが効率よくエネルギーを放出してくれるので90%以上の力をジャンプ力にまわすことができます。
その結果、あの素晴らしい高さのジャンプを手に入れたんですね。
ちなみにレジリンはノミだけではなく、虫の羽などにも使用されています。
あまりエネルギーを使わずに、大量に羽を羽ばたかせることができるので、摩擦熱で燃えることがなくなるんですね。
結論:レジリンって凄いな…
ノミってジャンプが下手なのか~笑える(笑)
と、思っていましたが、着地の代わりに防御力を身に着けていたなんて驚きですね。
そういう進化をしただけなのかな?と思ってしまいます。
また、余談ですがレジリンはあまりにも高性能なため、人工的に作り出す研究が進められていたみたいです。
その結果、どんなゴムよりも反発力が高いスーパーゴムという名前でオーストラリアにて発表されました。
今後もどのように「ほかの分野でレジリンを活かすか」が課題になっているそうですね。
今回のまとめは。
・ノミは人間に例えるなら30階建てのビルを飛び越えるのと同じジャンプ力
・しかし、着地は殆どしっぱいしている
・でも、体が硬いので問題ない
といった感じでした!
このサイトでは動物系の雑学が多いんですが、調べるたびに
「進化ってすごいなー」と考えさせられます。
何気ない生き物でも、一部の機能を切り取って見てみると
「な、なんて凄いヤツなんだ…」
と尊敬してしまうケースも多いですね(俺が単純なのかもしれない)
というわけで、ノミの凄さが分かったところで今回は終わりたいと思います。
じゃあね!