なべざらし

もう冬だね、甘酒が恋しいよ。ぶるぶる

さぼすけ

僕は鍋が恋しいよ。じーっ…

なべざらし

こっち見んな

寒いこの季節、甘酒を飲んで体を温める方も多いことでしょう。

微量ながらアルコールも入っているので温まるには丁度いい飲み物ですよね。

ですがこの甘酒、実は冬に飲まれる飲み物ではなかったというのはご存知でしたか?

今回はその甘酒についての雑学に触れていきたいと思います。

甘酒は夏によく飲まれていた

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江戸時代、甘酒は夏場に好んで飲まれていました。

それは何故かというと暑い夏を乗り切るように、夏バテ防止の栄養ドリンクとして飲まれていたとか。

甘酒は飲む点滴

甘酒はの主成分は

・ブドウ糖

・アミノ酸

・オリゴ糖

・ビタミンB群

この4種類で構成されているそうです。

栄養が豊富なうえ、体にすぐに吸収されるので

「飲む点滴」

とまで言われているくらい。

点滴って血管に直接栄養を注入するのですぐに元気になりますよね。

それになぞらえて飲む点滴だなんて立派な呼ばれ方をしているのでしょうね。

 

あ、間違っても甘酒を注射しないでくださいね?例えですから、例え。

甘酒は温めすぎてはいけない

甘酒は冬の飲み物としての印象が強いわけなんですけど、実は温めすぎてもよくないんです。

何故かというと先に書いた栄養、熱に弱いんです。

温めすぎるとかえって栄養を壊してしまい、せっかくの飲む点滴が飲む点滴じゃなくなってしまいます。ただのおいしいだけの甘酒です。

栄養面を気にして甘酒を飲む際は、常温か冷やして飲む必要があるということです。

 

裏を返すと、江戸時代の人たちって甘酒を冷やして飲んでたんですね。

甘酒は二種類ある

一言で甘酒といいますが、実は二種類あったんです。

原料が米麹の甘酒と、原料が酒粕の甘酒。

一言で甘酒と呼ばれてこそいますが、中身が全然違います。

じゃあ何が違うのかを紹介しましょう。

米麹が原料の甘酒

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すみません、実はもう書いてあります。

さっきまであなたが読んでいた文章、それが米麹から作った甘酒の説明です。

飲む点滴といわれている甘酒はこちらのことをいいます。

 

ちょっと掘り下げて説明すると、お米に米麹を加えることによって作られる甘酒です。

正しく呼ぶならば麹甘酒と呼ぶべきでしょう。

 

米麹から作られた甘酒は、砂糖を加えずに作るのでお米の味、すなわち米本来の風味で味付けされている甘酒ともいえます。

甘酒はアルコールの入っているものというイメージがありますが、こちらの甘酒は違います。

米と米麹のみで作られているので、アルコールが一切入っていません。

ですのでお子さんでもおいしく頂くことができるんです。

麹甘酒にネックがあるとすれば少し値段がお高いといったくらいでしょうか?

 

それでもおいしいんですよ、ほんと。

酒粕が原料の甘酒

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冒頭でふれたアルコールの入った甘酒、これはこちらのことですね。

ではそのアルコール入りの酒粕とはなんぞや。

 

そもそも酒粕が何かというと、日本酒と作る際に出てきた残りかすのことを言います。

早い話おからみたいなものですね!

これに砂糖を加えて甘みを付けることによってこの甘酒ができるわけです。

日本酒を製造しているメーカーからしてみると、お酒を作る過程でできた副産物で作るものですので比較的安価で提供出来るということで消費者も販売する側も大喜び、やったね!

 

製造メーカーの隙の無さに脱帽です。

ここでデメリットがあります。

砂糖を加えているのでカロリーが高い、ダイエット中のあなたは要注意です!

 

それともう一つ、子供は飲めません!

酒粕、つまりしぼりかすとはいえアルコールを使用しているわけですから。

勿論運転前のあなたも絶対だめですよ!

実際酒気帯び運転で書類送検されたケースも実際にあるくらいですので!

 

因みに「甘酒=アルコールが含まれている」というイメージが強いのはこちらの甘酒から由来がきているからなんですね。

結論:自分が飲む甘酒はよく確認しよう!

とはいっても、酒粕から作った甘酒は酒粕のあの匂いがするのですぐわかるんですけどね!

一度二種類の甘酒を飲み比べては如何でしょうか?

 

今回のまとめは

・甘酒は二種類ある

・麹甘酒は飲む点滴と呼ばれるくらい栄養価が高い

・甘酒のイメージが酒粕から作られた甘酒が由来

といったところです。

 

皆さん、お出かけの際は間違っても酒粕から作られた甘酒は飲んじゃいけませんよ?

ちょっと長くなっちゃったけど、じゃあね!